本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第200回2017/7/27 いつも崖っぷちにに立つ喜久雄だが、ここにきて今までと違うと思う。天涯孤独、何も失うもののない喜久雄だった。それが、今は、失うものがないどころか、とんでもない大荷物を背負っている。 三代目花井…
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第199回2017/7/24  劇評家から絶賛されて、人気が高まった時があった。代役を見事にこなして、人気が沸騰した時もあった。その時よりも、今の方が喜久雄にはふさわしい。 喜久雄には、何の貯えもなく、収入の当てもない。
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第198回2017/7/723 前回に続き、またまた先読みが外れた。前回の感想に、「金銭感覚が全くないと描かれている喜久雄には、この問題は解決できないであろう。」と書いた。今回を読み、逆の感想を持った。 金の苦労を痛いほど
>>続きを読む

朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・内巻敦子画『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第26回2017/7/7 第五話 篠村兄弟の恩寵④あらすじ  靖が応援している奈良FCは、最終節で昭仁が応援する伊勢志摩ユナイテッドに勝たなくてはプレーオフに行けないという状
>>続きを読む

朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・内巻敦子画『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第25回2017/6/30 第五話 篠村兄弟の恩寵③あらすじ 友達とも遊ばず、口もきかなくなっていた弟昭仁と奈良FCの試合を観に行くようになって、昭仁は生気を取り戻した。特に、
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第197回2017/7/22  幸子が新宗教に入れあげて、屋敷をなくするという筋書きを予想していたが、そうではなく、既に屋敷は抵当に入っていたのだった。金銭感覚が全くないと描かれている喜久雄には、この問題は解決できないで
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第196回2017/2/21 経理担当者が来たということは、金銭のトラブルか?喜久雄の周囲で金銭のトラブルというと、幸子の信仰を連想するが‥‥ 喜久雄は、地方の少ない観客の前でも手を抜くことなく演じている。しかし、監督や
>>続きを読む

○まだ明らかになっていないと思うこと。①俊介は、現れるのか?②権五郎を殺したのが辻村であることを、喜久雄は知るのか?③喜久雄の芸の真価は、どんなできごとによって認められるのか?○今後再登場すると思われる人物。①辻村。  俊介とつながりがありそうで、喜久雄
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第195回2017/7/720 病室のベッドで、『仮名手本忠臣蔵』の語りや台詞を諳(そらん)じる白虎の声を聞きながら、喜久雄は、白虎を実の父のように感じる。(188・189回) 白虎危篤の報を受けた喜久雄は、白虎の末期を看取ろう
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第194回2017/7/19 白虎、三代目半二郎の同時襲名にも、白虎の急病にも、白虎の死にも、俊介は現れなかった。俊介は、父に起こったできごとを知っていると予想できるのに、姿を現さなかった。物語は、俊介の事情をどう描くの
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第193回2017/7/717 俊介が突然現れる。そんな気がしてならない。 白虎の気持ちはやむを得ないと思う。だが、それは喜久雄には辛すぎる。 俊介が現れ、また、役者への道を歩み始めれば、喜久雄はますます崖っぷちに立たされ
>>続きを読む

朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・内巻敦子画『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第24回2017/6/23 第5話 篠村兄弟の恩寵②あらすじ 靖(兄)と昭仁(弟)の兄弟は、十八年前に父を亡くし、九年前に母を亡くしていた。兄弟の年の差は八つだった。 母を亡
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第191回2017/7/18 喜久雄は、権五郎の死で、父を亡くしただけでなく、結局は家も財産も全て無くした。 白虎が亡くなれば、同じようなことが起こりそうだ。幸子が信じている幸田なる新宗教の女は金遣いが荒いように描かれて
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第190回2017/7/14 この小説の登場人物の中で、一番好きだった幸子のことが心配だ。 幸子は、気っぷのいい女将さんで、出会った初めから喜久雄と徳次を受け入れ、その後も面倒をみてきた。 幸子の口から出た言葉で、好きな
>>続きを読む