本屋のとなりは写真館

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 の感想と、読んだ本の感想を更新しています。

テレビで観た映画  『ブロンコ・ビリー』  監督クリント・イーストウッド  私が観たクリント・イーストウッドは、どの映画でもいつも同じ顔をしていると感じます。役柄によって表情や雰囲気が変わるということがありません。ウェスタンの賞金稼ぎも大都会の刑事も、見…
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朝日新聞連載小説 『それから』 夏目漱石 第八回 4月10日分  「平岡」が話した、勤め先の銀行を辞めた経緯は、常識的に言うと同情すべきものなのでしょう。それどころか、親友であった「大助」なら「平岡」が受けた上司からの仕打ちに対して怒りを感じてもよいくらい
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朝日新聞連載小説 『それから』 第七回 4月9日分  「大助」の考えが次のように出てきました。 いわゆる処世上の経験ほど愚(ぐ)なものはない 麵麭(パン)に関係した経験は、切実かもしれないが、要するに劣等だよ。麵麭(パン)を離れた贅沢な経験をしなくちゃ人間
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朝日新聞連載小説 『それから』 第六回 4月8日分  「大助」と「平岡」の関係は、次のようなものでした。 殊に学校を卒業して後、一年間というものは、殆(ほと)んど兄弟のように親しく往来した。  だが、「平岡」が職に就き、結婚してからは手紙のやりとりもだんだ
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朝日新聞連載小説 『春に散る』沢木耕太郎 4月9日分  テレビ中継のボクシングの場面で次のような文章がありました。 すると、それが偶然、カウンターのようになり、ミラーの顔にヒットした。  圧倒的に優勢な「ミラー」に対して、ガード一方で逃げ回るような「ナカニ
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朝日新聞連載小説『それから』 平成27年4月7日分 久しぶりに会った親友なのに、「大助」と「平岡」の会話はなんとなくはずみません。 話の具合が何だか故(もと)のようにしんみりしない。  「しんみりしない」という語句が、このようにつかえるのだと気づかされました
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朝日新聞連載小説 『春に散る』沢木耕太郎 4月6日分  「広岡」の視点から、その場所の様子が、次のように書かれています。 街にはあまり人通りがない。それでも扉を開け放ったパブからは音楽に合わせてがなり立てる観光客たちの歌声が聞こえてきたりする。それが逆に、
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 ブログは、誰かが読んでくれるから、かっこいい文章を書きたいと思ってしまいます。かっこつけたってしょうがないというのは分かっているのですけど。  この小説は、笑いを狙っているので、変でかっこわるい書き表し方がいっぱい出てきます。  「橋本」は、おかしな表現
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朝日新聞連載小説 『春に散る』沢木耕太郎 4月5日分  旅先で食べる場所を選ぶのは、楽しみでもありますが、面倒くさくもあります。ガイドブックに載っているようなレストランや名店を選ぶほど食通ではありません。地元の人たちがなじみにしているような気取りのない所が
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朝日新聞連載小説『それから』 平成27年4月6日分  「大助」は、書生の「門野」のことをずいぶんと見下しています。  大助から見ると、この青年の頭は、牛の脳味噌で一杯詰まっているとしか考えられないのである。  「門野」のことを見下している理由は次のようなこと
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朝日新聞連載小説 『春に散る』沢木耕太郎 4月4日分  旅行にしばらく行っていないので、ホテルに泊まることも数年ありません。  旅行に出かけていたころは、ホテルへのチェックインのときには何か特別な気分になるものでした。普通のビジネスホテルと知っていても、その
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朝日新聞連載小説 『春に散る』沢木耕太郎 4月3日分  私は、もう数年旅行に行っていません。旅行に出られないわけがあって、毎日外には出るが、自宅を離れることをしない生活が続いていました。  旅先での出来事がこの回に出ていますが、なんだか、私も旅行に行きたくた
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『ダ・ヴィンチ』2015MAY 「特別対談 北野武×荒木経惟」  写真と映画のフィルムの良さを、北野武と荒木経惟が話していました。  フィルムは、昔のように盛んに使われることはもうないと思います。でも、フィルムカメラでの撮影、プリントと、フィルムによる映画上映
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TV番組 「ハナタレナックス」「サワコの朝」  大泉洋は、NHKの朝ドラマでダメな父親を演じています。大口ばかりたたいて、さっぱり実行できない、それでいてどこか憎めない所を持っている、そういう役を演じたらピッタリの役者だと思います。  泉ピン子は、言うまで
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朝日新聞連載小説『それから』 平成27年4月3日分  学校へ行くのでもなく、職を探すのでもなく、自宅中心にただ時間を過ごす若い世代のことが、新しい現象として注目されています。そういう人たちのことを、「モラトリアム人間」と呼ぶこともあるようです。  主人公「大助
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