本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第62回2017/3/5 迎えの源さんは、二人を「坊(ぼん)ら」と呼んでいる。 列車内では、声をかけた車内販売のお姉さんに、子ども扱いされた。ガラス窓に映った自分の顔を眺めた喜久雄は、ああいう都会の女からすれば、自分などまだ子供に見…
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第回2017/3/3第2話 若松家ダービー④あらすじ 圭太が家族と一緒にサッカー観戦に行かなくなって、家族の雰囲気は変わったようだ。そのことがあってから、供子は、家族の中でいちばん大
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第61回2017/3/4 喜久雄にも徳次にも、不安感はなさそうだ。不安よりも物珍しさの方が勝っている。特に大都会は初めての徳次は、自分がいつ捕まるかもしれないという警戒心はどこかへ行ってしまったようだ。  大きな看板の企業名を見ると
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第60回2017/3/3 長崎駅名物と言われます教会風の三角屋根を冷たい雨が叩いております。駅舎の白壁を飾る贅沢なステンドグラスも、今日は日の光を失って悲しげであります。(51回)  列車のなかでは、ガラス窓に顔をつけました喜久雄が、
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第59回2017/3/2 列車ではしゃぐ二人の様子は、やんちゃな中学生の修学旅行のようで、私には懐かしくもある。 喜久雄は故郷を追われたヤクザの息子、徳次は鑑別所脱走の身だ。やんちゃな十五、十七の少年なのか、それとも手に負えない非行
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第58回2017/3/1 ストーリーの想像(予想)が、ことごとく外れる。連載のストーリー予想は、当たっても外れても楽しいが、ここまで外れると少々悔しく、恥ずかしくなる。 辻村が出て来るかもしれないとは思ったが、尾崎が絡むとは予想しな
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第8回2017/2/24第2話 若松家ダービー③あらすじ 圭太が両親の応援するチームとは違うチームを好きになったことに、母親はがっかりしているように見えた。でも、琵琶湖トルメンタスへの
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第57回2017/2/28 徳次が登場すると、なんだかホッとする。脱走の身であり、敵討ちに誘った男なのに、憎めない所がある。組に入ったきっかけや、野良猫に餌をやる、寺の屋根裏で手を合わせたなどの話に、人柄が出てくるのだろう。 今回での
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第56回2017/2/27 尾崎の尻馬に乗っただけだが、宮地の大親分、なかなかの大物ぶりだ。たとえ、本心は全く別でも、これだけの演技はたいしたものだと思う。 それもそのはず、このことが表ざたになれば、どんな厄介が舞い込むか分からない。
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第55回2017/2/26 呆然とさせられる。 尾崎が宮地に、今回の事を警察沙汰にさせないための話をするだろうとは思った。しかし、まさかこんなことを耳元で囁くなんて思わなかった。「親分さん、ここは美談にしませんか?」 これでは、尾崎は
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第54回2017/2/25 想像(予想)51回感想その2したことの②が明らかになった。 尾崎は、喜久雄が自分を襲うかもしれないと思い、服の下に防具を付けていき、喜久雄のドスの手ごたえは尾崎の防具に当たったと想像していた。想像とは違った。
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第53回2017/2/24 過去の事実が虚構の中に織り込まれてくる。昭和という時代を舞台にした歴史小説の雰囲気が漂ってくる。歴史上の事実といっても、国際情勢や日本の政治が取り上げられているわけではない。もっぱら、文化面だ。文化面の中で
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第52回2017/2/23 マツは、心から喜久雄のことを心配している。しかし、喜久雄の将来を深く考えてのことではなさそうだ。立花の組員は、喜久雄が単身親分の敵を取ろうとしたことを知っているのではないか。しかし、見送りの組員は頼りになり
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26~37回 立花組組長権五郎の腹に二発の銃弾を撃ったのは、権五郎が味方と思っていた愛甲会の辻村だった。辻村が権五郎を撃った現場には、役者の花井半二郎以外には誰もいなかった。 親分亡き後の立花組を仕切ったのが、この辻村であった。殴り込みをかけた宮地組は、事件
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 ここに至るまでのストーリーで明かされていないことへ、想像が膨らむ。①尾崎が現れた夜、尾崎は春江の髪をつかみ喜久雄の顔を踏みつけた。そして、それだけで立ち去りはしなかった。教師尾崎がわざわざ深夜の盛り場に出てきたのは、喜久雄と春江に伝えたいことがあったか
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