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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 の感想と、読んだ本の感想を更新しています。

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第4~5回2018/6/4~6/5 朝日新聞 洋ちゃんは、姉の熱心な言い分に感化されなかった。洋ちゃんは、友達の評判に同調しなかった。洋ちゃんは、太陽の塔、団地の給水塔が好きだった。そして、洋ちゃんの記憶では、ベランダ…
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①どんなときにもへこたれない。②自分で自分の仕事を見つけて働く。③切り替えが速く、一度決めたら迷わない。④この人を支えようと決めたら、とことんその人の面倒をみる。⑤愚痴や恨み言を言うことがほとんどない。 小説『国宝』は、歌舞伎役者の物語だ。だから男の物語
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第回2018/6/2~6/3 朝日新聞 姉は、父がこいのぼりを買ってくれたことを、ほんの気まぐれで、洋一郎のことを大切に思ってのことではない、と言い張る。だが、私(洋一郎)の記憶では、父が丁寧にこいのぼりをベランダに
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第1回2018/6/1 朝日新聞 新連載が始まった。 挿絵の姉の表情がいい。小学校六年生の洋ちゃんが、姉の口調にひるんでいる光景が浮かんでくる。 ただし、挿絵はWEB版じゃないと、ここまで感じられない。印刷版を読んだ
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 私は、『国宝』の主人公に、連載の読み始めから最後まで親しみも畏敬の念ももてなかった。しかし、最終回の主人公の背中には、思わず精一杯の拍手をした。 その理由は、歌舞伎の舞台に打ち込み続けた喜久雄の姿に、心うたれたからだ。 喜久雄は、大きな名跡を求めず、三
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 春江は、自分と母を辛い目に遭わせた育ての父である松野を、憎んだ。薬漬けになった俊介を救い出す際に、松野は春江の助けになった。しかし、そのときの恩を感じながらも、松野を憎む気持ちは決して消えなかった。 綾乃は、父、喜久雄のスキャンダルのせいで幼いころに深
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国宝 あらすじ 第二十章 国宝 第476~500回  一豊は、三年に及んだ謹慎期間が明け、心機一転舞台復帰を果たす。また、舞台復帰の直後に、一豊は美緒というモデルと結婚する。 一豊の舞台復帰も、人気のあったモデルとの結婚も、周囲が期待したほど世間の話題にはなら
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 たとえ、喜久雄が正気を失い、今までのようには舞台に立てないとしても、心配はないと思う。 喜久雄の社会的な面は、三友社長の竹野と中国の白河公社社長が万事遺漏なく処理するであろう。そして、身の回りのことは彰子、春江、綾乃が包み込むであろう。一豊、市駒、喜重
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第499回2018/5/28 綾乃のことを見知っている観客は、少なくないはずだ。その綾乃がなりふり構わず、一人で拍手をした。 春江は、俊介のライバルをまだ生まれぬ孫に見せた。 綾乃も春江も、今が、喜久雄の最後の舞台だと直
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第498回2018/5/27 綾乃が、胸をつかれたようにハッとした。第十九章 錦鯉 12 462 挿絵 最も印象に残っている挿絵の一枚だ。リュックを背負う綾乃、そして、外見は子煩悩の父に見える喜久雄だ。その喜久雄が、祈ったこと
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 本人はまだ知らぬが、人間国宝に認定され、万座の観客を魅了している喜久雄は、何を見、何を感じているのか? 役者として、完璧な今の自分に満足しているようには感じられないのだが‥‥   共演の京之助が、喜久雄の様子について、一豊に次のように尋ねた。「いや、誰
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第497回2018/5/26 舞台上の喜久雄の至高の芸については、第十九章 錦鯉から本章にかけて綿密に描かれている。 では、役者としての三代目半二郎ではない喜久雄はどうなのであろうか?万菊は、役者ではなくなった時には今ま
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第496回2018/5/25 命と引き換えに舞台に上る俊介を支え続けた。俊介亡き後は、一豊を支え、幸子の面倒を見、丹波屋を一人で切り盛りしてきた。一豊が交通事故の加害者となってからは、その荷は重さを増した。 寂しさに浸り
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第495回2018/5/24 徳次に、優れた才能はなかった。徳次は、大部屋役者もこなすし、源さんのような付き人もやれた。だが、喜久雄のような芸事の才能も、弁天のような芸人としての才能もなかった。 中国に渡った徳次が成功し
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