本屋のとなりは写真館

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 の感想と、読んだ本の感想を更新しています。

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第110回2018/9/22 朝日新聞 私は、今年七十歳になった。親はすでにいない。だが、自分のこれからのことを思うとき、また、この年になって我が子のことを思うときは、親と自分とがどうだったかを思い出す。 私が子だっ…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第109回2018/9/21 朝日新聞 石井信也の人物像として、今までは、金にだらしのないどうしようもない男という面が強調されていた。だから、洋一郎の母が離婚してさらに再婚したことによって、洋一郎も姉の宏子も安定した
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第108回2018/9/20 朝日新聞 洋一郎の父の今までを振り返ってみた。※各回の断片的な記述から年齢を類推した。①母(智子)と離婚 1970年 父(石井信也)35歳②母が長谷川隆と再婚 1975年 父40歳③父が和泉台ハイツ
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第107回2018/9/19 朝日新聞 洋一郎のことを凡庸な人物を感じていた105回感想が、違っていた。のこされたレシートからこういうとらえかたをする男はいない。しかも家族を捨てて出て行った亡き父の行動を、このように再現
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新聞連載小説『ひこばえ』重松 清・作 川上和生・画 朝日新聞 第四章 和泉台ハイツ205号室 あらすじ 洋一郎は、話す言葉を慎重に吟味して、父が死ぬまで暮らしていたアパート(和泉台ハイツ205号室)の大家(川端久子)さんに電話をした。電話で連絡のついたその
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第106回2018/9/18 朝日新聞 洋一郎は、死んだ父の部屋を見てきたことを、妻にまだ言わない。姉にも、父の遺骨のことや部屋のことを話してもいないようだ。不思議だ。 死んだ父のことを知りたいと洋一郎は思い始めてい
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第105回2018/9/17 朝日新聞 前回の感想で、洋一郎という人物のイメージが浮かんでこないと書いた。 洋一郎は、大学時代の友人二人に好かれ信頼されて、今でも交流がある。だが、その友人の一人である佐山に心の内を打
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第104回2018/9/16 朝日新聞  主人公洋一郎の人物像が今まではどうにもイメージできなかった。今回の「なんだか、ひどく疲れてしまった。」という部分から洋一郎の人柄が伝わってくるように感じる。  川端さんは、深
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第103回2018/9/15 朝日新聞 がらんとした和室の中にあるがらんとした押し入れは、私にとっての父──顔すら思い浮かべられない父の胸のうちそのものだった。 洋一郎の行動と気持ちには相反するものがある。①父と過ご
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第102回2018/9/14 朝日新聞 洋一郎の実の父がどうゆう人であったかは、描かれたようでいて詳しくは書かれていない。洋一郎の姉がたびたび父のことを悪く言っているが、どんな最低なことを家族にしたのかは具体的には出
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第101回2018/9/13 朝日新聞 これは珍しいことだと思う。独り暮らしの男性が几帳面に日常の家事をこなしている。 洋一郎の父は、こういう生活の態度をどこで身に付けたのだろうか。 父の暮らしぶりよりももっと珍しい
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第100回2018/9/12 朝日新聞 洋一郎の父は、七十歳を過ぎても働いていた。年金(99回)もあるようだが、今の稼ぎが生活の主なものだったろう。休日には、好きな映画をDVDで楽しみ、近所を散歩し、電車で外出もしていたよ
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 洋一郎は『ハーヴェスト多摩』の施設長なので、高齢者の住まいと暮らしについては熟知している。しかし、洋一郎が知っているのは、家族もいて知人も多い、経済力のある高齢者であろう。 死んだ実の父は、孤独で経済的にも恵まれない高齢者だ。洋一郎は、自分が管理する施
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第99回2018/9/11 朝日新聞 洋一郎の心情がだんだんに明らかになる。 父が暮らした部屋を細部まで観察し、その部屋の家具の配置やのこされている生活用品から、父の暮らしと父の思いを再現しようとしている。それは、ま
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第98回2018/9/9 朝日新聞 暮らしの様子がわかる部屋の中だ。高齢の男性の独り住まいとしては、きちんとしている方だと思う。新聞の購読や喫煙の習慣は、いかにも年齢にふさわしい。 大家の川端さんが、部屋を見てほし
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