本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第72回2017/3/15まるで吠(ほ)え合う闘犬のようで、見ている喜久雄たちまで息が詰まります。 伝統芸能の稽古が厳しいものだというのは、どこかで聞いていた。しかし、これほど激しいものとは知らなかった。一言一言と言えばよいのか、一節…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第71回2017/3/14 周囲のお屋敷の立派さに目を奪われるのかと思いきや、山が見えないことに驚くとは。たらふくメシを食わせてもらえば、不安も心配もどこ吹く風といった喜久雄と徳次だ。バカなのか、どこまでも前向きなのか。 羨ましいと感
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第70回2017/3/13 立花の家は、その稼業からしても世間の家とは全くの別物であろうことは想像に難くない。 それに、負けず劣らず花井の家も一般の家とは桁外れの違いだ。だいたい、徳次が喜んで食っているご飯は、遅い朝飯なのか昼飯なのか
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第69回2017/3/12 喜久雄の人物像は、短い会話を通して伝わってくる。①新年会の舞台後の徳次との会話。ヤクザの親分の一人息子が背伸びをしている姿を感じた。②鑑別所から逃げて来た徳次との会話。それまで見せなかった意地の強さを持って
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第10回2017/3/10第2話 若松家ダービー⑤あらすじ 琵琶湖と泉大津が対戦する最終節、圭太は琵琶湖のホームスタジアムで試合前のグッズ売り場と屋台村で買い物をしたり、食べたりしてい
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第68回2017/3/11 あとで分かることですが、この源吉、元は半二郎付きの弟子だったのですが、芸よりもその忠義心を買われまして、俊介の養育係と言いましょうか、男ながらの乳母とでも申しましょうか、とにかくおむつのころから、人気歌舞伎
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第17回2017/3/10 ようやく徳次が目覚めたようだ。 肌色で、喜久雄と俊介の違いを際立たせている。 同い年、同じ家で暮らすことになりそうな二人。しかし、育ちはまるで違う。 家の中の喋りと、乱闘騒ぎの納め方の対比が鮮やか。 ヤクザ
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 尾崎という登場人物は、今後どのように扱われるのだろう? 尾崎について整理してみた。①権五郎が存命のころは、徹底して喜久雄のことを嫌っていた。②夜の街で、喜久雄を殴ったときは、喜久雄だけでなく、春江を叱っている。③喜久雄の敵討ちのときは、結果的には喜久雄
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第65回2017/3/8どちらもよく磨かれた廊下でありながら、極道の家のは、長年、男たちが裸足で踏みつけてきたもので、逆にこちらはそこから女たちの素足が連想されるのでございます。 これは、誰がこう連想しているかというよりは、語り手の
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第64回2017/3/7 番頭の源吉という人物、粗忽で調子のいい人なのか、気のきく働き者なのか、まだ分からない。どちらにしても、喜久雄と徳次にとって、大阪での生活はこの番頭の言うがままになっている。 振り返ってみると、第一、二章では
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第63回2017/3/6昨夜、番頭の多野源吉にラーメンをご馳走(ちそう)になったあと、どこかの御屋敷町に着いたのが朝の五時まえ、(略) 早朝四時に大阪駅に着き(61回)、ラーメンをご馳走になり、半二郎の屋敷に入って、寝てしまった。初め
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第62回2017/3/5 迎えの源さんは、二人を「坊(ぼん)ら」と呼んでいる。 列車内では、声をかけた車内販売のお姉さんに、子ども扱いされた。ガラス窓に映った自分の顔を眺めた喜久雄は、ああいう都会の女からすれば、自分などまだ子供に見
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第回2017/3/3第2話 若松家ダービー④あらすじ 圭太が家族と一緒にサッカー観戦に行かなくなって、家族の雰囲気は変わったようだ。そのことがあってから、供子は、家族の中でいちばん大
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第61回2017/3/4 喜久雄にも徳次にも、不安感はなさそうだ。不安よりも物珍しさの方が勝っている。特に大都会は初めての徳次は、自分がいつ捕まるかもしれないという警戒心はどこかへ行ってしまったようだ。  大きな看板の企業名を見ると
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