本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第341回2017/12/17 ひどい仕打ちを受け、「死ね」とまで思った相手であり、今もこちらからの丁寧な挨拶に返事もしない。そんな相手でも、あまりにひどい扱いを受けているのを見ると、人としてかわいそうに思う。それが人情と…
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・内巻敦子画『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第42回2017/11/10 第8話 また夜が明けるまで③あらすじ 文子は、迎えに来たゆみちゃんと一緒に帰らなくてもよくなって、一気にモルゲン土佐のことを考え始める。車のドアに
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 苦しい立場に追い込まれた時、主人公の喜久雄は文句を言わず、じっと耐え、そこに魅力を感じる。 ところが、人気が出て、うまく回っている時の主人公にはどうも魅力を感じない。理由の一つは、主人公が苦境から這い上がる時は、いつも他からの力に救われているからだと思
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第339回2017/12/15「ほんま長いことかかったけど、坊ちゃん、とうとうあの鶴若に勝ったんやな」 徳次がこう言っているのだから、徳次と一緒に感慨に浸りたい。しかし、喜久雄が鶴若に勝ったと、手放しで喜ぶ気持ちになり切れ
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第338回2017/12/14 夜の街での徳次人気、なぜなのか。夜の街で羽振りが利くと言えば、先ずは金離れがよいことだろう。三代目半二郎や弁天は、言うまでもなく湯水のごとく金を使うであろうが、徳次はそのおこぼれに預かってい
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第337回2017/12/13 喜久雄の役者としての活躍ぶりは、今までで最も華やかだ。それに、徳次も彼の得意とするところがよく出ている。 それなのに、今回冒頭では、幕を下ろして誰もいなくなった劇場の重苦しさが書かれている。
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第336回2017/12/12 厳しい稽古を重ねても、いい役がつかないことにはどうにもならない。いい役がついても、その役を完璧にこなさなくてはならない。いい役を完璧にやり遂げても、それが人気を得なければならない。 いい役を
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第335回2017/12/10 この『春興鏡獅子』の舞台の時に、喜久雄と俊介は三十代と四十代の境目ということになる。ここから、十年、二十年経つとどうなるか。俊介の「唸るほどに粋」はますます磨きがかかりそうだ。そうはいかない
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第334回2017/12/9 小説中で年代がはっきりと出てきたか所を、記憶を頼りに書き出してみる。昭和39(1964)年元旦。 喜久雄と徳次は、新年会の余興で「積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)」を踊る。その踊りを花井半二
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第333回2017/12/8 私にとっても、グッと近い時代の話になってきた。私みたいなサラリーマンであっても、給料は毎年上がるものだったし、わずかでも銀行に預けておけば、3年ほどで預金が増えたと実感できる時代だった。 徳次
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第332回2017/12/7 エンタメより文芸作品の価値が高いとは思わない。そこをおさえた上で、小説『国宝』が、単なる娯楽作品ではなかったといえる。昭和に生きた歌舞伎役者とその周囲の人々を描く小説だと思う。324回感想 それ
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第331回2017/12/6 二代目半二郎が思い描いた俊介と喜久雄は、今ここで言葉を交わしている二人の姿だったのかもしれない。 喜久雄と俊介、三代目半二郎と半弥が、ここに到るまでに経験した苦しみを思うと、役者というのは過
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国宝 あらすじ 301~325回 第十三章 Sagi Musumek 喜久雄と俊介は、『本朝廿四考』の八重垣姫で同じ月に同じ役をやり、二人ともに芸術選奨を受賞した。(第十二章) 芸術選奨を受けた直後に、俊介は『鷺娘』で世間の喝采を浴びる。竹野は、喜久雄に、俊介に対抗して斬
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第330回2017/12/5 読者としても、懐かしさに浸ってしまう。 幸子の言葉が、そのまま再現された。この場面とこの台詞は、物語中の名場面、名台詞の一つだ。 焼き鳥と冷酒というのもいいし、二人のやりとりもいい。 だが、
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