本屋のとなりは写真館

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 の感想と、読んだ本の感想を更新しています。

国宝 第十七章 五代目花井白虎 第401(2018/2/17)~425(3/13)回 感想 両脚を失いながら舞台に立ち続ける俊介、五代目花井白虎に歌舞伎役者としての執念を感じる。ようやく、舞台に出ているという体調ながら、その演技が観客の心を打つのは、喜久雄と二人での役作りが…
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国宝 第十六章 巨星墜つ 第376(2017/12/27)~400(2018/2/16)回 感想 見世物小屋で化け猫を演じた俊介に、万菊が言った。「‥‥今の舞台、しっかり見せてもらいましたよ。‥‥あなた、歌舞伎が憎くて憎くて仕方ないんでしょ」 一瞬、俊介の視線が揺れます。「‥‥で
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第十五章 韃靼の夢 第351(2017/12/27)~375(2018/1/21)回 感想 ずうっと知りたかった春江の生い立ちが、語られた。 春江の母は、男に左右される生き方しかできなかった。その母に寄生している男に、春江は三歳ころから暴力を振るわれてきた。春江は、この男、松野に
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国宝 あらすじ 第十八章 孤城落日 第426(2018/4/8)~450(5/3)回 『藤娘』を舞う喜久雄の目の前に、舞台に上がってきた若い男性客が立つという事件が起こった。喜久雄はこの時に、舞台と客席にあるはずの何かが破れ落ちたという感覚にとらわれた。(第十八章) 喜久雄は
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国宝 あらすじ 第十八章 孤城落日 第426(2018/3/14)~450(4/7)回  喜久雄は、亡くなった俊介から息子一豊(二代目花井半弥)の面倒を見ることを頼まれていた。喜久雄は、俊介に頼まれるまでもなく、一豊の後見人となることを心に決めていた。だが、俊介亡きあとの
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国宝 あらすじ 第十七章 五代目花井白虎 第401~425回 俊介は、残った片足をも切断せねばならなかった。 両脚を失うことを突き付けられて、舞台復帰に絶望していた俊介に、「俊ぼん、旦那さん(先代白虎)はな、最後の最後まで舞台に立ってたよ」と喜久雄は言う。(第
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国宝 あらすじ 第十六章 巨星墜つ 376(2018/1/22)~400回(2/16) 小野川万菊の通夜が行われた。 万菊は、俊介の襲名披露公演で姿を見せてからほどなく公けの場に姿を見せなくなった。姿を見せないだけでなく、身内の者も寄せ付けなくなった。 万菊は、自宅のマンシ
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国宝 あらすじ 第十五章 韃靼の夢 第351(2017/12/27)~375(2018/1/21)回春江のこと。 春江は、同時襲名の準備で、若女将として、一豊の母として大活躍している。気がかりなのは、時々丹波屋へ顔を出す松野のことである。松野と春江のこと。 俊介は、長男豊生を自ら
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第426~429回2018/3/14~3/17・第十八章 孤城落実1~4 俊介と一豊は、まるで同じ道を歩んでいるようだ。 人気が出ると遊び歩く、翌日の舞台に差し支えるほど深酒をしてしまう。それを意見されても、反省する様子もない。
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第412回2018/2/28~第425回2018/3/13 第十七章 五代目花井白虎 俊介が逝った。 五代目花井白虎として果たすべきことを果たして去って行った。 春江に、幸子に、俊介は伝えるべきことを伝えていたように感じる。 喜久雄
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白内障治療の手術を受けました。経過はよく、遠くは治療の前よりは見えるようになりました。近くは、無理をしないと見えません。近くを見るための眼鏡は、視力が安定するまで作らないようにという医師の指示がありました。小さい文字の読み書き以外は、見え方の改善は明らか
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第409回2018/2/25 京都の夜、焚火を囲んでいた市駒、俊介、喜久雄がそれぞれ老いた。 どんなに平均寿命が延びようが、老いは確実がやってくる。喜久雄は、老境に入ることを、今後どのように受け止めるのだろうか?「(略)
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第408回2018/2/25  場面は、平成の日本であるのに、あまりにも特殊な光景とも言える。喜重が喜久雄の孫であることは間違いないし、綾乃は娘で、横綱大雷は婿だ。ところが、喜久雄には、妻だけとは言いながられっきとした家
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