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朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第280回2017/10/15 徳次が今までとは違う何かをやるという予兆は見えていた。第十章「怪猫」の前半辺りから、徳次の動きが今までは違っていた。234回感想 しかし、喜久雄を殴り、叱りつけるとは! 彰子の登場は、この女が…
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・内巻敦子画『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第34回 2017/9/8 第7話 権現様の弟、旅に出る③あらすじ 神楽を舞い終わって、姫路と遠野の試合を観ていた神楽のメンバーたちは、次第に遠野を応援し始める。遠野は先制さ
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第279回2017/10/14その一 意外な方向へ進んだ。喜久雄が歌舞伎以外で新境地を開くとしたら、テレビか映画だろうと思っていた。 吾妻千五郎の反応も意外だった。彰子と喜久雄のことを隠し通すか、彰子の言いなりになるかだと
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第278回2017/10/13その一 俊介と喜久雄は、その芸の土台となる稽古は共通であった。なんと言っても、二人の師匠は二代目半二郎であった。 俊介が万菊に、喜久雄が歌舞伎以外の場で、それぞれ新しいものを身に付けたとしても
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第277回2017/10/12 お勢は、「しょぼくれたお爺ちゃん」言っていた。 春江は、苛立ちを隠さなかった。竹野は心配そうにしていた。  人は見かけで判断すべきではないのでしょうが、これまで幸子が生きてきた世界では接点の
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第276回2017/10/11 円満で安定した歌舞伎役者の家の場面だ。だが、そうとばかりもいっていられない。なぜなら、今は父となった俊介の小学生時代も、きっと、この時と同じようであっただろうから。 一豊は、多くの人から可愛
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第275回2017/10/9 「(略)朝から晩まで、こいつは舞台のことしか頭にねえんだよ。おまえが病気したって、いくら苦しくったって、いくら泣いてすがったって、こいつは舞台に上がるんだよ。おまえのことなんて……」  吾妻
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予想1 千五郎は、喜久雄を大役につける。三代目半二郎は、悪役としての世間のイメージを逆手に取って、この役で大いに注目される。予想2 喜久雄の人気が上がったこともあって、俊介のその後の公演はますます評判となる。予想3 彰子は、何事もなかったように婚約者と結婚す
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 朝に読んで、展開の意外さにびっくりした。同時に、喜久雄の策略をすんなりとは受け入れられなかった。 策略で女を抱いたのも、喜久雄にとっては生まれて初めてのことでございます。 それもこれも吾妻千五郎からの後ろ盾ほしさ。愛してはいない。しかし歌舞伎のためなら
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第272回2017/10/6  市駒になんて言うんだ。綾乃はどうなるんだ。それもあるが、東京の歌舞伎の舞台で一からやり直すと言っていた決心はどこへ行ったんだ。  が、この方が、いかにも喜久雄だ。綾乃と遊び、市駒や徳次と穏
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第271回2017/10/5 その1 女子大生、牛乳だけの朝食、庭でゴルフスイング、「ママ」、ようやく昭和を代表するような家族が登場した。そうそう、昭和の私たちは、国立大学の学歴を最高の価値と感じていた。 同じ時代で、同じ
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第270回2017/10/4 春江、市駒、洋子、喜久雄が好きになった人だ。誰を一番好きか、は野暮な疑問だ。結婚相手、遊び相手、という分け方も喜久雄には通用しない。 この作品の世界では、本命、二股、不倫相手などという昨今の
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・内巻敦子画『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第32回2017/9/1 第7話 権現様の弟、旅に出る②あらすじ 壮介は、久しぶりに神楽を舞うことに自信もなければ、気も進まない。しかし、神楽のリーダーで幼なじみの司朗に説得
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