本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第157回2017/6/10 人好きがする、なぜか憎めないという人はいるものである。徳次がそうであろう。けんかっぱやいし、嘘はつくし、騙されるし、信用のできない男だ。だが、なんともおもしろい奴だ。 喜久雄は、常識がないし…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第156回2017/6/9 半二郎のカッコよさをまた感じる。①喜久雄が大阪に来る前から、義太夫の師匠に稽古を頼んであった。②マツからの仕送りを貯めていて、頃合いを見計らって縁起のいい金額にして喜久雄に通帳を渡した。③徳次
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第155回2017/6/6 半二郎が、喜久雄のことをどう見ているかが、前回と今回に書かれている。 喜久雄を今のまま東京に出しても潰れる。先が長いのだから、今潰したくはない。ここには、半二郎が喜久雄の実力を見抜いている面と
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・内巻敦子画『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第21回2017/6/2 第4話 眼鏡の町の漂着⑤あらすじ マスコットのつつちゃんのいる屋台で、誠一が買い物のために並んでいるとバスの中で話した眼鏡の女性が現れる。誠一は、屋
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・内巻敦子画『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第20回2017/5/26  第4話 眼鏡の町の漂着④あらすじ 誠一は、解散したヴィオラ西部東京の最終試合のことが未だに忘れられない。それは、雨の中での負け試合だった。そのヴィ
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・内巻敦子画『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第19回2017/5/19 第4話 眼鏡の町の漂着③あらすじ 誠一は、倉敷FCのディフェンダーの野上を観るために、スタジアムに来ていた。携帯で倉敷のスターティングメンバーを確か
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第154回2017/6/7 歌舞伎役者としての喜久雄の本当の力が、だんだんに分かってきた。いかに、稽古に打ち込もうと、たかだか四年になるかならないかの経験では、人気が出てもこんなものなのだろう。 そうなると、その経験不足
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第153回2017/6/6 今日の挿絵は、舞台用のかつらと小道具に見える。だが、興行面の思惑だけで、動かされている喜久雄の姿と見ればそうも見える。全ての物事は、視点によって全く違う様相になると思う。 もしも、喜久雄の心情
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第126~150回 第六章 曽根崎の森の道行 あらすじ 楽な儲け話があると北海道へ向かった徳次と弁天だったが、その話は全く違っていて、二人は辛い労働をさせられる。騙されたことに気づいた二人は、出発から一月後には北海道の飯場を逃げ出す。無一文の二人だったが、見ず
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第回2017/6/5 いい役がつくかつかないかは、役者の生命線だ。そして、後に名優と評価の定まった人でも、不遇の時代はある。その不遇の時、いい役がつかない時期をいかに乗り越えるかが後々に影響を及ぼすのだろう。 半二郎
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第151回2017/6/4 歌舞伎役者の本分は芸の上達とそれによって観客を酔わせること、などと喜久雄は考えていない。芝居とは何か、演劇の本質は何か、演技の真髄は何か、などを議論したりするのは喜久雄には無縁なことだろう。 
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第150回2017/6/3 ザンネン。予想できなかった。伏線はあったのに。 代役が喜久雄だということを確かめた半二郎の入院先病院からの帰り道だった。俊介は、喜久雄に殴りかかったが途中で力が抜けて、父が決めたことだからと、
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 143回の感想 でどうすれば半次郎と喜久雄自身が満足するような役作りができるだろうか、と疑問に思った。 中座での『曾根崎心中』の喜久雄の演技は、結果として大絶賛を浴びた。それは、喜久雄の今までの激しい稽古の積み重ねと、半次郎の病室での三日三晩の一心不乱の稽
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第149回2017/6/2 家出ということであれば、役者を捨てるという覚悟なのか。 俊介の行動は十分に理解できるし、喜久雄が半二郎の跡取りとして活躍するには、自分がいない方がよいと考えるのももっともだ。もっともではあるが
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第148回2017/6/1 京都南座での喜久雄と俊介の「二人道成寺」は、二人同時の人気沸騰だった。半二郎の事故後の大阪中座でのそれは、違っていた。ここで、俊介は初めて喜久雄をライバルとして見ざるを得ない状況に追い込まれた
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