本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第46回 生まれてから一度もアパートの類に住んだことがありません。そんな私が「ワンムール」という不動産物件の言葉を聞いたときは、なんとなく一部屋を借りるのだろうと思っていました。 友人が、ワンルームマンションに住み始め…
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『病床六尺』 正岡子規 子規は、次のように書いています。 病気が重くなってくると、いろいろな問題が起こる。「死生」の問題は大問題だが、いったんあきらめてしまえば解決されてしまう。それよりも、大きな問題は病人の家族の問題だ。家族がどのように看護してくれるか
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第45回 たまに昔の写真を見ると、若い頃は、現在よりも生き生きした外見だったことが分かります。個人の中でだけ比べると、若い頃の方が少なくともツルンとしています。おかしな気負いや恥ずかしい服装やポーズもありますが、それで
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第32回 退職してからは、酒を飲むのも家が多くなりました。この頃は酒を飲んで話をする機会は本当に減りました。今は、家で飲むこともしません。 若い頃は、議論というのに当てはまるかどうか分かりませんが、自分から進んで友人や同
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第44回「あいつらの住所、どうしたらわかりますかね。」 主人公の一言です。今までは出てこなかったことです。過去のボクサー仲間についても、その後の彼らについてどう思っていたかも。 こういう一言が出るということは、主人公の
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ラジオNHK第一 大相撲中継 テレビで相撲の中継を見ることはほとんどありません。ラジオだと聞くことがあります。 先日、カーラジオで、偶然に白鵬と逸ノ城戦を聞きました。立ち会う寸前まで、落ち着いて、白鵬の優勢を解説者と伝えていたアナウンサーが、一瞬間、何も言い
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病床六尺 正岡子規 毎朝、テレビで国際ニュースを見ます。新聞を読みます。インターネットも使います。 それなのに、世界への関心が広がっているかというとなんともいえません。世界への関心どころか、国内の出来事と地域の出来事に敏感になって、それについて物事を考え
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第43回 退職しても、仕事をしていた頃の人たちと交流することを大切にしている人もいます。学生時代の同級、同窓の関係を大切にしている人もいます。幼なじみとのつながりを切らないようにしている人もいます。 私は、そのどれもあ
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第31回 この回の「代助」が自己についての考えるところを読み、私自身のことで、次のようなことを思いました。 自分のことを価値のある人間だと思ってきました。そして、自分のよい所を他人から認められるように努力をしてきました。
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『薬のいらない体は酵素がつくる!』 鶴見隆史 自分で、選んだ本でも、勧められた本でもありません。妻が、私の病後の食事のために、食品栄養素の本を選ぶときに、何かの参考になるだろうとついでに買った本でした。私は読もうと思っていませんでした。 退院後は、自分で
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第30回 「平岡」は、自分が失敗していないのに仕事を失っていました。また、最近我が子を亡くしています。その上、学歴と意欲があるのに、次の就職先は思うように見つかっていません。 「代助」は、そんな「平岡」がいらついた態度で
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病床六尺 正岡子規 病気の苦しみが表現されています。ここに病人あり。体痛みかつ弱りて身動き殆ど出来ず。頭脳乱れやすく、目うるめきて書籍新聞など読むに由なし。まして筆を執つてものを書く事は到底出来得べくもあらず。もうかうなると駄目である。絶叫。号泣。ますま
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第42回 気になっていましたが、40年ぶりなのに、なぜ「令子」が「広岡」のことを分かったのか、について書かれています。私の予想は外れて、この回では、「広岡」の髪型のせいだという「令子」の言葉が再び書かれていました。 日本
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『病床六尺』 正岡子規 この作品(日誌)の三十四で、「水難救済会」のことが書かれています。当時の団体のことで、詳しいことは分かりませんが、子規の文章からすると、難破船の救助のための民間組織のようです。 そして、当時の「赤十字」には会員が多く集まっているが
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第29回 「代助」は、兄と兄嫁が話したことを、珍しく楽しげに受け取っています。それは、自分のことを、「のらくらしているけれども実際偉い」と言っていると、甥の口を通して聞いたからでした。 人から褒められるというのは、気持ち
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