本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第53回2015/12/11 特別な問題もなく日常を送っている家族であれば、家族の一員が急病になった時はできるだけのことをして看病すると思っていた。だが、世の中をよく見てみると、そうでもない。 家族の急病に、慌ててしまって、見当はずれの…
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 なんとなくではあるが、最近の新聞には新しいことが書かれていないと思った。私が読む新聞は、1種類だけだし、読む記事もそのほんの一部だ。だから印象も意見も一面的なものではあるが。  だいたいが、新聞は新しいできごとすなわちニュースを伝えることを主な目的とし
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第52回2015/12/10 普段は仲がよくて、互いに思いやっているだけにこういうことが起こるのだと思う。 幸せなときも困難に遭ったときも変わらずに…、というが、幸せなときとそうではないときとでは夫婦のかかわり合いに違いが出る。 どちら
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第247回2015/12/10 主人公の正確な年齢を知っても意味はないと思うが、60歳代の前半という印象を持っていた。だが、最近の回からは、私とほぼ同年代、つまり60歳代の中頃から後半の感じがする。どちらでもよいようだが、私にとっ
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NHK TV 新日本風土記 興味のない番組だったが、興味を感じるドラマがほとんどなくなり、見るようになった。3~4か月ほど、続けて見た。 現代の日本に、こんな風習が残っているのかと、不思議な気持ちがした。また、取り上げられる人の描き方が丁寧で、誇張がないように
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第51回2015/12/9 恋を描いた小説は、もとより豊富にある。成就する恋も、悲劇に終わる恋も様々に描かれている。だが、成就した恋のその後を描いた小説は、それほど多くはないのではないか。 私にとっては、成就した恋のその後を正面から描い
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第246回2015/12/9 建物の白い外壁は強い陽光に照らされて輝いているように見える。 事故物件の家が、こんなに変わってきた。広岡が、そして具体的には氷見が、佳菜子が、白い家に活気を吹き込んでいる。 佳菜子は、毎日のように、
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第50回2015/12/8 中途半端な状態が続く小六だが、御米との関係が少し変化してきたようだ。御米を話し相手、相談相手として頼りにするようになった様子が見える。 これは、不思議なことだ。御米に何か力があるわけではない。安之助は、ひょっ
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第245回2015/12/8 野球をすることがダメになったが、ボクシングに出合い、ボクサーになる道を見つけた。そのボクシングを続けることが不可能になり、ホテルでの仕事を始めた。そして、ホテルのオーナーになることができた。それが、
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第244回2015/12/7自分がアメリカに行ったのは、単に日本のボクシング界に失望したからというだけでなく、真田の引力圏から抜け出なくてはならないと思ったからではないかと気がついた。 四十年経って、今、「気がついた」ということ
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第243回2015/12/6――何者にもなれませんでした。 広岡が、キーウェストに行き、そして日本に来た目的はこれだったと感じる。こうすることは日本でしかできないことだし、彼にしかできないことだ。少なくとも、日本へと彼を駆り立て
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第242回2015/12/5ただその日を境に、広岡の真田へ傾斜する気持ちがさらに強まったようだ。 あのように言われたら、こうなるのは自然なことだ。 白い家と、真田の思い出がこんなに色濃く結びつくとは、白い家が広岡を呼んだとも思え
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第49回2015/12/4 小六は、かなり追い詰められている。 それを、宗助は分かっているようで、分かっていないのではないか。 御米の方が、小六のどうしようもない気持ちを知っている。しかし、それは宗助になかなか伝わらない。 夫婦のことは
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第241回2015/12/4 こう言われるのが、最も厳しく胸に響くと思う。そして、最も励まされる言葉だろう。「君なら、なれます」 真田が思う理想のボクサーとは、ボクシングについてのことだけではなかった。人として正しき魂をもつこと
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第48回2015/12/3 小六が話す安之助の新発明の話は、いかにも胡散臭いものだ。安之助は、自分の専門知識を生かしているように見えながら、儲けがありそうな新奇なことを追い求めているようだ。 だが、これを一概に非難することはできない。現
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