本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第45回2015/11/30 宗助は、御米のことをよく考えている。だが、小六を家におくことをやめはしなかった。もし、御米のことを優先させて、小六の世話をしなければ、それはそれで心配を抱えたままになったろう。また、御米にも、家のこととは別…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第237回2015/11/30それがどのようなものなのか、  どんなことだろうか? アウト・ボクサーに何かをプラスしたボクサーだろう。 圧倒的に優位を保つ対戦相手との試合の際に、相手の弱点を、選手自らが見つけられるような頭の良さを
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第236回2015/11/29中量級の中に、スピードとタイミングだけでハード・パンチャーを打ち倒していくボクサーを発見して、アウト・ボクシングを信奉する気持ちがますます強くなった。 真田の理想とするボクサーがよくわかった。 プロボ
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第44回2015/11/27そのうち、障子だけがただ薄白く宗助の眼に映るように、部屋の中が暮れて来た。彼はそれでも凝として動かずにいた。 こういう時間は毎日どこかである。この部分で、宗助の心理を表しているのではあるまい。また、小説の展開
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第234回2015/11/27二人が親しくなったのには、他の兵士には話せない、アメリカでの生活とボクシングという共通の話題が存在したということもあったらしい。 真田については、ボクシング経験はないが熱烈な愛好家で、それが高じてジム
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第43回2015/11/26 珍しく宗助が積極的に他人にかかわろうとしている。それも、抱一の屏風が話題に出たからだ。抱一の屏風は、値打ちものだったのかもしれない。そして、道具屋はそれを宗助からの買値よりもよほど高く坂井に売ったのかもしれ
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第233回2015/11/26 過去の仲間と共に住むという話が具体化するのに、令子に相談することもないと不思議に思っていたら、和菓子の思い出が、真田や令子のことにつながった。 真田は、広岡にボクサーとして大きな期待をかけていたこと
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第42回2015/11/25 やはりこの作者の力は、とてつもない。 泥棒がきっかけになることは少ないが、縁の遠かった隣人とふとしたことから何回か話すようになることは、現代の日常生活でも体験する。そして、その際の夫婦の会話はまさにこの通り
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第232回2015/11/25 コーヒーを淹れる方法や豆の種類は随分と多種に渡って出回っている。その一方、煎茶を専門に扱う店はそれほど増えはしない。 その煎茶よりも抹茶を飲む機会は減るし、自宅で点てることも滅多にない。抹茶の香りの
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第41回2015/11/24 賃金が高いだの安いだの言ってみても、物価によってその価値がたちまち変わるのだ。昭和の後半からは、日本では物価は大きな変動をしていないので、そんな当たり前のことを忘れがちになる。 そして、庶民には自分の暮らし
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第231回2015/11/24あの白い家の広い空間で、テーブルのないまま二、三カ月も過ごすのは無理だった。 老人ホームをいくつか見たことがある。食事をしたり、レクレーションをするような広い場所が必ずある。その空間には、三、四人用の
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第40回2015/11/23仕方がないからなるべく食事中に話をして、責めて手持ち無沙汰な隙間だけでも補おうと力めた。 一緒に住んでいる家族間でもこういうことはある。御米の場合は小姑に対してであるが、親子でも珍しいことではない。だいたいが
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第230回2015/11/23佳菜子は、あっさりと提案を撤回した。 広岡は、佳菜子を信頼している。また、彼女以外にはいろいろなことを相談できる相手がいないということもあるだろう。 昔の仲間と暮らすという計画を具体化させながら、会長
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第229回2015/11/22傷をつけても、焦がしても、まったく気にならないような無骨なものがほしかった。 物が溢れている今なのに、欲しいと思っても、ない物がある。実用一点張りで、品質のよい物がなかなかない。広岡が探しているテーブ
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