本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第67回 「広岡」と、不動産屋の社長の過去のつながりが分かりました。それは、お互いにとって思いがけないものでした。 私は昔の話をすることも聞くことも好きではありません。特に自身についての子どもの頃や若い頃の話は、失敗談…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第65回 家財道具を処分してきたということは、「広岡」はアメリカには戻らないのでしょうか。それとも、相当長く日本にいるつもりなのでしょうか。それとも、家財道具を持たない主義なのでしょうか。  知り合いの家財道具の処分を
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第47回 『我が輩は猫である』『坊ちゃん』『三四郎』は、読んでいましたし、内容を覚えています。『それから』も読んだはずです。『それから』は、以前に読んだときと、印象が変わってしまっています。若い頃は、気にならなかったこと
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NHK総合TV ファミリーヒストリー「星野仙一~父と母の生きざま 燃える男の原点~」『オモニ』 姜尚中『春に散る』 沢木耕太郎 星野仙一さんのお父さんが、太平洋戦争の戦災に遭ったときに、自分が指導した少年工員の面倒を見たこと、また見ず知らずの人でも自宅に泊めて
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第46回 今までの私の知識が、世間ではいつのまにか塗り替えられていたということがよくあります。変わることがないと思っていた過去の知識や常識がどんどん古いものになっていく現代で、現代の社会がどのように動いていて、どんな特徴
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第64(65)回 以前の回で、つばめが毎年巣をつくる店の老店主のことが出てきました。 この回では、近所のボクシングジムの若い選手のために、見に行くこともしないのに、試合のチケットを買ってやる不動産屋の先代の社長のことが出て
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NHKFM 世界の快適音楽セレクション 2015/5/2放送 ギター音楽特集  音楽と運動と両方のオンチなので、音楽番組でこれがよい、なんて言ってもまるで説得力はありません。そんな私ですが、この番組のこの特集は、とてもよかった。 毎週録音して、どの放送分も2~3回は聴
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第45回朝日新聞2015/6/3文芸・文化掲載 「悪」解き明かす本を 姜尚中 働きたいのだが働き口がない状態が、「平岡」のこととして描かれています。これは、現代の言い方でいうと、大手の企業を自分から辞めた人が再就職しようとしても自
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第63回 私が20歳代ころまでは、物の大半は、販売する人を通して買っていました。電気製品はもちろん、スーツやスキー用品などはそのお店の方と顔見知りになり、よく相談をしたものです。学生の頃は、大書店でも顔見知りの書店員さ
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第44回 「代助」にとっては、「三千代」が結婚をしているという事実は、それほど重くはないような気がします。結婚そのものを、旧来の考え方でとらえないからかもしれないと思います。次のような表現にそれが出ていると感じました。代
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第62回     『心』 姜尚中 この回でもいわば行きずりの他人との会話が書かれています。 作者は、会話の場面を丁寧に描き、それが小説の要所要所に出てきます。会話の場面から、ストーリーが発展することもありました。 姜尚
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第61回   『オモニ』 姜尚中広岡はいつになく饒舌になっているのに驚いていた。 40年ぶりの故国に戻ったというのに、両親のことや故郷のことのことは、今までの回で何も出てきません。この回ではじめて、親のことと兄弟のこと
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第43回手紙は古風な状箱の中にあった。 「代助」は、兄嫁の趣味を知っていて、手紙を開けてみなくとも誰から来たものであるのかが分かってしまいます。その人の個性は、使う物の中に表れることを細かく観察し、普段から人の趣味がよく
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第60回 他の人に話すことで、自分の思いが整理できたという経験がよくあります。結論がすぐに出ないような問題をひとりでいくら時間をかけても、考えは先に進まないものだと言っても言い過ぎではないでしょう。 ブログに読後感想を
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