本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説 『春に散る』第29回 この小説では、およそストリーには関係がないような描写が出てきます。この回では、ホテルのコンシェルジュの役割をしている若い女の様子にかなりの紙数が使われていました。でも、それは、余計な表現ではありません。40年ぶりの来日…
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朝日新聞連載小説 『それから』第21回 金持ちだけど、自由になるお金はない。こういう人はいるものです。「代助」は、生活費には全く困らないけれども、自分の自由になるようなまとまったお金のないことが分かりました。 また、「三千代」という女性を巡って、「平岡」と
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朝日新聞連載小説 『春に散る』第28回 目的地を観光するだけが旅の楽しみではありません。目的地までの車窓や飛行機からの風景だけが旅の楽しみではありません。ましてや、おみやげを買うことだけが楽しみであるなんて、私には理解できません。 自宅を出て出合う物と出会
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 『心』を読んで自分なりに「生まれることと死ぬこと」について考えてみました。普段の日常の出来事として考えてみると、この二つのことは違いがあります。 今の私の日常では、「生まれること」が身近で起こることは多くありません。一方、もう一つのことはかなり数多く起
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朝日新聞連載小説 『それから』第20回 「代助」が、特別な思いをもっている女性が登場しました。それが、今は「平岡」の妻となっている「三千代」です。 この人に対する「代助」の気持ちは、この回では何も描かれていません。しかし、「三千代」の容姿については、詳しく
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朝日新聞連載小説 『それから』第19回 「代助」の生活と考え方には、前回まではなじめませんでした。あまりにも恵まれすぎているし、周囲の人たちを見下しているような態度が感じられたからです。でも、この回でその感じ方が変わり始めました。 「平岡」の様子が次のよう
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朝日新聞連載小説 『春に散る』第26回 成田に着いた「広岡」の行動が丁寧に描かれていました。空港からホテルへ向かうバスの表現です。  まだ暮れきっていない時間帯の、薄紫の闇の中をバスが走っていく。 その場面の時間帯、風景のイメージ、それらが目の前に広がって
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朝日新聞連載小説『春に散る』第25回 舞台は一挙に日本の成田空港に飛びました。 40年ぶりの日本なのに、「広岡」は、何のみやげも持っていません。空港に出迎える人は誰もいません。キーウェストに行ったときと同じ格好でした。  海外旅行にボストンバッグを一つだけ
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朝日新聞連載小説『春に散る』第24回 「広岡」がアメリカでの手術を断った理由が分かってきました。 それは、「日本に帰ろうと思うんです。」という気持ちからでした。でも、その日本に帰りたいという思いは、懐かしさと故郷恋しさだけではないようです。どうして日本に帰
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朝日新聞連載小説『それから』第18回 「代助」は普段は何をしているのでしょうか。 今までの回から分かることは次のようなことです。本を読む、芝居を見に行く、絵を見に行く、家で特に何もせずに過ごす、そして日常の雑事は婆さんと書生にさせています。 一方、友人の「
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朝日新聞連載小説 『春に散る』第23回 主人公に、何か重大なことが起こっているのだろうという予想は当たりました。若い頃の心臓発作後の治療に更に本格的な手術による治療が必要なことを、医師から告げられていたのです。 「広岡」は、その手術を受けることを断っていま
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朝日新聞連載小説 『それから』第17回 「代助」の祖父と父と伯父は、侍として生きた経験のある人物であったことが書かれていました。明治時代を生きている「代助」が、彼の祖父や父や伯父とは全く異なる考え方と感覚を持っていたことは、想像できます。それにしても、この
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朝日新聞連載小説『春に散る』第22回 「広岡」は、40年間日本に帰っていなかったのでした。 ここまでの回では書かれていませんが、この回を読んで次のようなことを想像しました。 日本で、アマチュアボクサーとして抜群の強さを顕していた「広岡」は、プロのボクサーとし
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朝日新聞連載小説 『それから』第16回 「代助」の縁談候補は、父の命の恩人と言ってもよい人の縁につながる女性でした。 時代は、明治ですが、「代助」の父が若い頃に起こした事件は、侍の時代のことだったのです。若い頃のこととは言え、そういう体験をもった人が明治を
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朝日新聞連載小説 『春に散る』第21回 今回で、多くのことが分かりました。「広岡」は、ボクサーとして成功する夢を断たれ、落胆している人だと思っていました。そうではなくて、実業の世界で生きる道を見つけたようです。 そう言えば、タクシーで遠距離を来たことや泊ま
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