本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説 『春に散る』 第17回 倒れて身動きできないでいた「広岡」は、部屋のクリーニングに来た女性に偶然発見されました。  偶然ということをあまり信じていませんでした。偶然に助かったというような経験がなかったせいだと思います。 ところが、実際に今…
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朝日新聞連載小説 『それから』第13回 「大助」と、彼の父親との話は言い争いにさえなりません。お互いの言葉がぶつかり合わないのです。 父である「長井」は、誠実と熱心が生きていく上で大切だと「大助」に説教します。 「大助」も、誠実と熱心の大切さは認めています
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朝日新聞連載小説 『春に散る』第16回   「広岡」は、突然に激しい体の変化に襲われていました。  やはり、前触れなしの重病のようです。 小説の先のことを予想しつつ読んでいたのが我ながら分かりました。予想は、当たるばかりでも楽しくないし、かと言って思わぬ展開
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朝日新聞連載小説 『それから』 夏目漱石 第12回   「大助」は、今の自分を次のように見ています。 大助は決してのらくらしているとは思わない。ただ職業のために汚されない内容の多い時間を有する上等人間と自分を考えている。  「大助」のように、金の心配をしな
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朝日新聞連載小説 『春に散る』第15回  新しい章に入りました。今回の最後の文に次のようにあります。 自分は正真正銘の病人だったからだ。  「広岡」は、チャンピオンへの夢を果たせなかった元ボクサーでした。  また、医師から車の運転を止められていました。ここか
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朝日新聞連載小説 『それから』 夏目漱石 第11回   「大助」にとって、彼の父親はまるで別世界に住む人のようだったことが分かります。「父」の言動でいちばん応えることを、次のようにいっています。 自分の青年時代と、大助の現今とを混同して、両方とも大した変わ
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朝日新聞連載小説 『春に散る』第14回  「広岡」が有望なボクサーであったこと。だが、世界チャンピオンになる夢を果たせなかったことがだんだんに明らかになってきました。  「広岡」は、現役のころにあるトレナーから次のように言われました。 「君は普通のチャンピ
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朝日新聞連載小説 『それから』 夏目漱石 第十回 4月14日分  今回で、「大助」の家庭のことが明らかになりました。  「大助」が、働かなくても困らない環境にいることも分かりました。  では、「大助」が、資産家の一族の人だから、世の中の平凡な悩み事に煩わされ
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朝日新聞連載小説 『それから』 夏目漱石 第九回 4月13日分  江戸時代の文学の中で、人間の精神の状態がどのように表されているかについてはよく分かりません。でも、私の乏しい知識の中では、昭和以降の小説の中でのものと大きく違うだろうと思っています。 彼の神
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朝日新聞連載小説 『春に散る』第13回 「ミラーの試合を録画で何十回も見て (略) ミラーのディフェンスに穴が空くのは、そのときだけです。」  「ナカニシ」のこのコメントのニュアンスは、間に合わせの通訳のせいで、観客にもテレビ観戦の大多数の人々にも伝わりま
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朝日新聞連載小説 『春に散る』第12回 沢木耕太郎  大逆転で勝利した「ナカニシ」は、インタビューに次のように答えます。 ……九十九パーセント負けると思っていたけど、百パーセントじゃない。その一パーセントに何が起こるかわからないのがボクシングだ、と自分に言
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朝日新聞連載小説 『春に散る』 第11回 4月11日分  劣勢一方だった「ナカニシ」が逆転勝利しました。 そのパンチを鼻と額の中心で受けたナカニシの頭が、ガクッと背後にのけぞるのを見て取ると、さらにこれが最後の一発だというような凄まじい右のフックをボディーに叩
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朝日新聞連載小説 『春に散る』10回 沢木耕太郎   ボクシングの試合中継にだんだんに熱中していく「広岡」の心理が描かれいます。 ○打たれているボクサーのダメージを予想する。 ○今の試合と似ている過去の試合を思い出す。 ○過去の試合と現在の試合と比較する。 ○
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テレビで観た映画  『ブロンコ・ビリー』  監督クリント・イーストウッド  私が観たクリント・イーストウッドは、どの映画でもいつも同じ顔をしていると感じます。役柄によって表情や雰囲気が変わるということがありません。ウェスタンの賞金稼ぎも大都会の刑事も、見
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