本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第160回2015/9/11ああ… 俺は、女と一緒に暮らす資格のない男だから 結婚して安定した生活を送ることができる「男の資格」を、考えみた。・家族の将来を見通した収入を得ることができる職業についていること。・妻となる女性と長い…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第159回2015/9/10 「星」のボクサー後の人生は、平凡で穏やかとは逆のものであったことが分かる。それは、「広岡」を含めての四人ともがそういう人生を送ってきたのだろう。 現実の人生は、この小説のジム仲間の人生とは違っている
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,朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第158回2015/9/9その繊細さが、四人が四人とも、ついに世界チャンピオンになれなかった理由かもしれない 連載100回の感想で、「広岡」が世界チャンピオンになれなかったのは、次のことが欠けていたからだろうと、私は考えた。   
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第157回2015/9/8 「ジムの会長」の言葉に感心したのは、これで二度目だ。自分をどれほど追い込んでもよい。しかし、他人を追い込んではならない。それが共同生活をしていく上での鉄則だ。深追いするな。他人を深追いしていいのはリン
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第110回最終回2015/9/7 連載を読み終えた。 毎回の感想を続けることができた。 働くことの意義を考えさせられた。 結婚という社会的な夫婦関係と、自然な男女の関係との違いについて考えさせられた。 世間の良識と道徳が、時代によ
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第156回2015/9/7しかし、そうしたありきたりの言葉では、いまの星の胸には届かないような気がした。 「心には届かない」としても、意味は変わらない。だが、二人の男の会話では、「胸には」がより伝わってくる。「胸が裂ける」という
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第155回2015/9/6 夫に先立たれた妻は、その後の人生をしっかりと生きる場合が多いようだ。しかし、妻に死なれると、夫はダメになるケースをよく聞く。 独身の男性は、結婚している男性よりも平均寿命が短いそうだが、それもうなずけ
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wowow 映画 グランド・ジョー よかった。 映画館に行かないし、テレビで放映した映画しか観ていない。それも、最近は何を観るかの傾向も特にない。 この映画の前には、「ガメラ 大怪獣空中決戦」」を観始めたが、途中で寝てしまった。 この数か月に観た洋画では「鉄く
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第154回2015/9/5 ボクシングの世界チャンピオンが一人誕生するためには、世界中に無数の敗者がいなければならない。その敗者の中には1回も勝つことなく、ボクサーをやめた者もいる。だが、その中の何人かは勝ち続けて、ランキングの
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第109回2015/9/4  「代助」が価値を認めない物事に、価値をおくと「平岡」がとった行動になるのではないか。 世間で幅を利かせる富と地位を得ることを目的にして、世間体を気にしながら生きるのが、「平岡」であろう。そういう考え方
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第153回2015/9/4 「弘」も「弘志」もヒロシと読める。苗字も名前も、漢字の読みは確かめないと正確にはわからない。しかし、主人公の世代の名前の読みはまだ見当がつく。今の子どもたちの名前はどう読めばいいか、困ることがある。で
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第108回2015/9/3代助は拳を固めて、割れるほど平岡の門を敲かずにはいられなくなった。忽ち自分は平岡のものに指さえ触れる権利のない人間だという事に気が付いた。 「代助」は、周囲の目をはばからないような行動をとらなかった。しか
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第152回2015/9/3 4階建てのビルの2~4階にスナック、居酒屋、1階にラーメン屋、寿司屋がびっしりと並んでいる。どの店も小さいが客はそれなりにいる。名前の変わる店はあるが、空き店舗は出ない。 スナックが減り、お好み焼き屋、弁
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第107回2015/9/2 恵まれた境遇と、才能。ないものと言えば世俗的な地位と自由になる金銭だけだ。愛する女性は、すべてを投げうって、その愛にこたえてくれている。それが、「代助」だ。 以前の仕事に失敗し、その際の借金がある。今の
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