本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第184回2015/10/6 プロボクサーを目指しているのだから、藤原のように、ボクシングをして稼ぐことができる金に注目するのは、当然だ。よりよい状態で生活するために大金を得たいと思うことは、ボクシングでの努力の動機になるはずだ…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第183回2015/10/5「いつだ?」広岡と常にスパーリングをしている藤原が不思議そうに訊ねた。 回想の場面が続いている。説明が多くなるが、要所要所に会話表現が入る。 ここでは、「いつだ?」が入ることによって、その時の藤原の表
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第182回2015/10/5 自分の理想に近いボクサーや、その所属ジムのスポンサーになるというのは、現実にあると思う。しかし、ボクシングの経験がないのに、ジムを作り、そこで選手を育てることを本業としてではなくやるというのは、空想
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第181回2015/10/3 応募してきた若者を、採用するかどうかは、履歴の書類や実技テストやペーパーテストや面接などを総合的に評価して決める。これは、プロスポーツの場合でも共通する部分があるだろう。 私が、就職のときはこうだっ
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第10回2015/10/2 切実な頼み事をしたのに、相手は返事を先延ばしする。または、引き受けたとも断るともはっきりとした返事をしない。こういう場合は、たいていは断るつもりなのだ。宗助は、そのことをわかっているのだろう。 家族のことを描
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第180回2015/10/2人間というものは本質的に無限に自由でいて無限に孤独なものなんだボクサーは、リングの上で相手よりさらに自由であるために、日夜、必死にトレーニングを積んでいる 野球ができなくなり、ボクシングならなんとかな
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第9回2015/10/1 平穏そうな宗助の家族に、そうともいえない面が見えた。 今は子供のない夫婦だが、そこには何か事情がありそうだ。また、寄宿舎にいる弟には、学費の心配がありそうだ。 何も心配事のない人などはいないと思う。それは、家
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第179回2015/10/1 最後の大逆転についての広岡の感想は、私も同じように感じていた。 でも、広岡が言った「自由」は思いつかなかった。ボクサーは勝つも負けるも自分で選ぶ自由がある これはおもしろい見方だ。チーム競技以外で一
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第8回2015/9/30 伊藤公暗殺事件は、当時としては大事件であったはずだ。漱石は、取材をしたり解説をする立場にはなかったろうが、これほどの大事件なので、無関心でいられるはずがない。 宗助は、この事件に関心はもっているが、興奮する様
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第178回2015/9/30 私の感想と、広岡の感じたことは真逆のものだった。そこで広岡が言い淀むと、真田が試すような口調で訊ねた。 今回の広岡は訊ねられたことに非常に明確に答えている。真田の話をすぐに理解したのだろう。 三度読
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第7回2015/9/29 宗助の日曜の夕方の気分がよくわかる。 次の休日には、あれをしようと思いながら、いざ当日になると、なかなかそれを実行できなかったことが、私にもよくあった。そして、そのことはなんとなく怠惰の証拠のように思えて、自
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第177回2015/9/29 前回の私の予想は外れた。こうしてジャックは試合に負けることによってめでたく五万ドルの賭けに勝つことになるのだ。 試合の途中で、相手を倒せる戦略を見つけ、それを実行して勝つ。しかも、その戦略は、自分に
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第6回2015/9/28 日曜も夕方となってしまい、明日からの勤めを思うと、つまらなく感じている。そんな宗助の気分を読むと、私も、若いころの自分を思い出してしまう。仕事に慣れたが、同時にだんだんと先も見えてきた年代のころの気分に特に近
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第176回2015/9/28 試合で勝者になれば、チャンピオンの座を守ることができ、今後もボクサーとして活動できる。だが、賭けでは敗者になる。試合で敗者になれば、チャンピオンの座を奪われて、世間からも冷たく扱われるだろう。だが、
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第175回2015/9/26それを読んで来週の土曜までに感想文を書いてきてください。 本のあらすじでなく、読後の感想を書く。本の紹介ではなく、読後の感想を書く。それが、読書感想文だと思っている。 1回の新聞連載の分量は少ないので、
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