本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第40回 平日の昼間のデーパートへ行ってみて、驚きました。売り場を見歩いている人たちのほとんどが年上の女の方々でした。 午前中のスイミングクラブのプールに泳ぎに行って、驚きました。プールの中は、90パーセントは年上の女の…
>>続きを読む

TVで観た映画 『任侠ヘルパー』 監督西谷弘 脚本池上純哉ラジオ番組 NHK第1 『日曜討論 何が必要 子どもの貧困対策』 『任侠ヘルパー』は、テレビドラマでも観ました。テレビドラマで観たとき(2011年)は、娯楽ドラマとしては、高齢者の居場所の問題を取り上げ
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第39回 嫌いなことは、待たされることです。病院で待たされるのは、辛いことです。予約があるのに、その時間よりもどんどん遅れたりすると、いっそ予約などない方がよいと思ってしまいます。今の私のように、病院に慣れてくると、と
>>続きを読む

『病床六尺』正岡子規 次のような一文からこの日の日記は、始まっています。病勢が段々進むに従つて何とも言はれぬ苦痛を感ずる。 この日の最後に近い部分では、書き出しと逆の気分になっています。この日はかかる話を聞きしために、その時まで非常に苦しみつつあつたもの
>>続きを読む

『病床六尺』  正岡子規朝日新聞連載記事 「患者を生きる」 『病床六尺』にある正岡子規と、現代の「患者を生きる」の患者さんとの違いは、受ける医療にあります。病気についての気持ちには、共通するものが多いと思いますが、治療に関しては大きく違います。 子規は当時
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第38回 作者沢木耕太郎自身の思いでもあると思いたいくらいです。 その商店街を買い物袋を手にした女性や学校帰りの高校生たちが歩いている。 これはロサンゼルスにはない風景だな、と広岡は思った。ロサンゼルスにはというより、
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『それから』第27回 「代助」の兄の言うことはいちいち常識に沿ったものでした。 友人に貸すための金を出すつもりはない、前の勤め先を飛び出してきたような友人の面倒を見るつもりもない。こういう「兄」の考えは、世間的には正しいとされる意見です。 
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『春に散る』第37回 「広岡」と、今はジムの会長をしているという女性は次のように会話します。「お嬢さんはないわね。いくつになったと思ってるの」「でも、やっぱり……」「そういえば、広岡君って、私の名前を呼んだこと、一度もなかったわね。」「お嬢
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『それから』第26回 友人の妻から申し込まれた借金について、「代助」と兄のやりとりが書かれています。 金銭がからむと、兄弟の間柄とはいえ、打算と駆け引きが始まりました。「代助」は、自分自身のための借金ではないのですが、兄の出方を探り、兄から
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『それから』第25回 実社会で活躍する人と言っても、「代助」の兄のことですから、一般の勤め人とは大違いでしょう。しかし、経済が発展していっている国で、実業の世界を生き抜いている人のものの考え方としては、一般の会社員や商社員と共通する部分もあ
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『春に散る』第36回 「黒いスーツ姿の女性」と「広岡」の関係がだんだんとはっきりとしてきました。そして、それが、会話で表現されています。女性はいくらかからかうような口調で言った。 表情や動作ではなく、会話とその口調を書くことで、いろいろなこ
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『春に散る』第35回 私が、誰かと久しぶりに会ったことがあるだろうかと思い出してみました。同窓会の類はほとんど行かないし、生まれ育った土地から遠くへ引っ越したということもないので、ほとんどそういうことはありません。 珍しく出席した同じ職場の
>>続きを読む

 家族が買い、本棚に以前からあったのが、気になっていたので、読み始めました。上巻の半ばまでおもしろく読めました。 ある時、目次の書き方が変なのに気づき、よく見ると、文庫の3巻本でした。我が家には、上下しかありません。近所の大型書店に行きましたが、この作品
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『それから』第24回 今までの回から、「代助」は旧時代の武士の生き方と考え方を嫌っていることが分かります。古い時代の考え方を嫌っているのと同様に、明治時代という新時代の実社会での生き方にも、興味を持てないことが分かりました。 また、「代助」
>>続きを読む

朝日新聞連載小説『春に散る』第34回 チャンピオンが挑戦者をノックアウトしました。あの女性のうなずきがきっかけになったと読めます。この回では、そのことには触れられていません。  文章は、書かれていることだけを読むのではおもしろくないのです。小説は筋の展開だ
>>続きを読む