本屋のとなりは写真館

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 の感想と、読んだ本の感想を更新しています。

朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第45回朝日新聞2015/6/3文芸・文化掲載 「悪」解き明かす本を 姜尚中 働きたいのだが働き口がない状態が、「平岡」のこととして描かれています。これは、現代の言い方でいうと、大手の企業を自分から辞めた人が再就職しようとしても自…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第63回 私が20歳代ころまでは、物の大半は、販売する人を通して買っていました。電気製品はもちろん、スーツやスキー用品などはそのお店の方と顔見知りになり、よく相談をしたものです。学生の頃は、大書店でも顔見知りの書店員さ
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第44回 「代助」にとっては、「三千代」が結婚をしているという事実は、それほど重くはないような気がします。結婚そのものを、旧来の考え方でとらえないからかもしれないと思います。次のような表現にそれが出ていると感じました。代
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第62回     『心』 姜尚中 この回でもいわば行きずりの他人との会話が書かれています。 作者は、会話の場面を丁寧に描き、それが小説の要所要所に出てきます。会話の場面から、ストーリーが発展することもありました。 姜尚
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第61回   『オモニ』 姜尚中広岡はいつになく饒舌になっているのに驚いていた。 40年ぶりの故国に戻ったというのに、両親のことや故郷のことのことは、今までの回で何も出てきません。この回ではじめて、親のことと兄弟のこと
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第43回手紙は古風な状箱の中にあった。 「代助」は、兄嫁の趣味を知っていて、手紙を開けてみなくとも誰から来たものであるのかが分かってしまいます。その人の個性は、使う物の中に表れることを細かく観察し、普段から人の趣味がよく
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第60回 他の人に話すことで、自分の思いが整理できたという経験がよくあります。結論がすぐに出ないような問題をひとりでいくら時間をかけても、考えは先に進まないものだと言っても言い過ぎではないでしょう。 ブログに読後感想を
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第59回「強かったか、弱かったか……そう、中途半端に強かった。」 そう言っていますが、「広岡」は、プロのボクサーとして、世界チャンピオンを狙うことができるほどの実力を持っていたことが分かります。 プロボクサーとしては、
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第58回 大きなホテルに長期滞在できる経済力があり、アメリカのホテル関係の仕事をし、40年ぶりにふっと日本に帰ってきた男。その男は、なんと元ボクサーだった。 まるで、小説の主人公のような人物!
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第42回 ここまでを読んでくると、「代助」は、学者か作家を目指せばよいのではないかと思わせられます。 この回では、友人の「寺尾」という作家を目指している人が登場しました。この「寺尾」を通して、当時の文筆業を目指す人の生活
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第41回 「代助」は、「一種の恐怖に襲われた」気分になって、それが地震だったと気づく場面が出てきました。 今まで、穏やかな日常を送っていた主人公の周囲が波立ってきたようです。 このように、小説の流れをなんとはなしに感じさ
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第57回 アメリカに行ったことは1度だけですし、アメリカに住んでいた人も、身近にはいません。 20年ほど前までは、アメリカは私にとって進んだ国でした。広くて豊かで、社会の仕組みも新鮮な国という印象でした。  それが、急に
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第40回 婚活という言葉は最近の言葉です。もちろん、『それから』には出てきません。新語が必要とされるほど、現代の結婚事情が今までと違っているのだと思います。 この回では、明治時代の結婚に対する考え方が出てきました。この時
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第56回そこの「車」という小さなプレートが貼られているフックから鍵を取り手にした鍵のアンロック・ボタンを押して解錠した ミステリーの謎解き場面ではないので、どうしてここまで細かい描写が必要なのでしょうか。そして、今後の
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『オモニ』 姜尚中 食えなくて、困ったことはありません。お金がなくて困ったことはありますが、食う物もなくなったという経験をしたことはありません。私の周囲でも、めったにそういう実際を目にしません。 この小説では、食うことに困り続けた生活が描かれています。食
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