本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

2015年09月

朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第1回2015/9/21 同じ二人でも、恋人同士と夫婦の会話ではどこか違う。 どこが違うのか。そして、それはなぜなのか。「おい、好い天気だな」と話し掛けた。細君は、「ええ」といったなりであった。 仲の良い夫婦でも、そうではない夫婦でも…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第169回2015/9/21 ボクシングに近づいていくストーリーがおもしろい。今までで一番展開に引きつけられる。 窓の外からのぞき込んでいた広岡は、そのボクサーの動きから眼を離せなくなった。 そして、思った。美しいな、と。 ボク…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第168回2015/9/20 野球ができなくなったが、ボクシングならできるかもしれない。プロボクサーになれれば、それで食っていけるかもしれない。日本チャンピオンになれれば、金も相当稼げるかもしれない。世界チャンピオンになれれば、…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第167回2015/9/19「星」の部屋を出て、ウィスキーの酔いを醒ますために歩き始める。40年前にもこの辺を歩いたことを思い出す。40年前の出来事を次々に思い出す。 前回から回想の場面になっている。夜、広岡は水道橋に行き、最も安い…
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いつの間にこんなに伸びたのだろう。ナスタチウムは、去年から庭に植えてみた。性質が分からないので、どのくらい大きくなるかもつかめない。去年は鉢植えがつるをどんどん伸ばすので、垂れ下がるようにした方がよいのかと思ったが、そうでもないらしい。今年は、地面に植え…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第166回2015/9/18 肩を壊していたのに、ボクシング選手として活躍したことに疑問をもたなかったが、そういうことだったのか。 スポーツの種目によって使う筋肉に違いがあるということは聞いていた。それにしても「広岡」がボクシン…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第165回2015/9/17 「星」は、一緒に住もうという話には乗らなかった。「佐瀬」と「藤原」も「広岡」の所へ進んで来る気配は感じられない。 ジム仲間の3人は、「広岡」がいくら金持ちになっても、その金を当てにして世話になろうとい…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第164回2015/9/16 昔の仲間が困っていて、助けてほしいと思っている。だが、その気持ちを素直に言葉にすることができない。こちらは、相手のその気持ちが分かってしまう。そんな時どうするか。「広岡」のように、相手の気持ちの中ま…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第163回2015/9/15またあの昔のような生活に戻るなんて願い下げだね 「星」のこの言葉の真意はまだ分からない。 「あの昔のような生活」とは、ジムでの四人の共同生活のことだ。そして、それは40年前のことだ。 この小説の舞台は、…
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wowow 映画 モーターサイクル・ダイアリーズ 監督ウォルター・サレス その場所へ行って、そこの空気の中に入って、そこの景色を見なければ、外の世界を知ることはできないと改めて思った。 出かけるのが最近は億劫だ。でも旅に出るのが、新しい事に触れる一番いい方法だ…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第162回2015/9/13 「広岡」は、思い付きで、言っているのではないだろう。「元ボクサーのための老人ホーム」のような構想があるのかもしれない。 もし、私が一人暮らしで、その上に住んでいる所を立ち退かなければならないとしたら…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第161回2015/9/12 「星」は、住む所をなくしそうな気配だ。 「藤原」は、出所後に帰る場所がなさそうだった。「佐瀬」は、住む家はあるがそこは安心して住める所とは言えそうにもなかった。 老境に入る三人共に安心して暮らせる家…
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朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石 当時の資産家の子弟で、高等遊民と呼んでよい生活をしている人は現実の世間にいたであろう。しかし、「代助」のような精神をもつ人がいたであろうか。 時代を問わず、支配階層や富裕層の人々が、より高い地位と権力、そして、より多…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第160回2015/9/11ああ… 俺は、女と一緒に暮らす資格のない男だから 結婚して安定した生活を送ることができる「男の資格」を、考えみた。・家族の将来を見通した収入を得ることができる職業についていること。・妻となる女性と長い…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第159回2015/9/10 「星」のボクサー後の人生は、平凡で穏やかとは逆のものであったことが分かる。それは、「広岡」を含めての四人ともがそういう人生を送ってきたのだろう。 現実の人生は、この小説のジム仲間の人生とは違っている…
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