本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

2015年11月

朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第226回2015/11/19 昔の仲間のために、頼まれもしないことをするだろうか。 広岡は、世間一般の考え方では括れない生き方をしてきたし、今もそうしている。だが、その広岡でも、「仲間のため」だけに、ここまでやろうとするだろうか…
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第37回2015/11/18 『それから』を読んでいた間は、主人公に日常の生活を感じなかった。生活費の心配も、住む家の手配も、食事の準備もいらなかった。 『門』は、主人公の生活を感じる。日々の暮らしの中では、隣家に入った泥棒のことが大事…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第225回2015/11/18「あんた、なんだって老人ホームを始める気になったんだい。」 私の町では、老人ホームや高齢者向けマンションが増えている。理由ははっきりしている。需要があるからだ。だが、需要があって始めた商売でも、採算が…
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第36回2015/11/17 御米が不安に思った通り、夕べの物音は、泥棒の仕業であったらしい。 宗助と御米の生活にとっては、大家の所へ入ったらしい泥棒のことが大事件であろう。 私たちの生活にとって外の出来事は不思議なものだと思わせられる…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第223回2015/11/16 いろいろな小説を読むのは、おもしろい。 一時期、ジョナサン・ケラーマンの作品で、手に入るもの全て(翻訳)を読んだ。ベストセラー作家だったが、私が読み始めた頃は、ブームが去っていたようで、文庫でも絶版…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第222回2015/11/15固めのベッドバーカウンターのような長い机を作りつけ 私も家を建てたときに、固めのベッドを探したが、なかなか見つからなかった。寝るための機能だけで、しっかりした作りで、固いものとなるとかなり限られたもの…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第221回2015/11/14 私の祖父母の世代は、医師から自分の命の限界を知らされることはめったになかった。命の限界の数日前に家族が、それを知らされることはあったが、本人が知らされるのは特別な場合だったと聞いている。 親の世代で…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第220回2015/11/13あの家を見てまわりながら、かつてロサンゼルスで小さなホテルの再生を企てていたときに似た興奮が、体の奥底から静かに湧き上がってくるのを覚えていたからだ。 老人には、老人の楽しみがあるはずだ。引退した人に…
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第35回2015/11/13 やはり何かが、家の方へ転がり落ちたようだ。人かもしれない。夜中に家に忍び込もうとした人がいたとしたら、相当に怪しい。 夜明けの様子が細密に描かれている。眠れぬ夜を過ごした人の感じ方だと思う。…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第219回2015/11/12広岡は、ひとりだけ残ってしまったことに気がついたときの、その男の悲しさを思った。 事件の犯人の気持ちを、このように思う人は、めったにいない。 この家にいた婿養子の立場と、広岡の過去の立場と重なるところ…
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第34回2015/11/12 ランプの明るさを頼りに家中を見て回る御米の様子と気持ちが、見事に伝わってくる。 これは、何かあったに違いない。…
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第33回2015/11/11 本多夫婦の生活は、老夫婦だけで子どもとは同居していない。現代では、多くある家族構成だ。静かで落ち着いた暮らしぶりだが、活気はない。 坂井の家は、夫婦と息子夫婦とその子の三世代の家族で、収入も多く、大変に賑や…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第218回2015/11/11自分なら安心?それがどういう意味なのかわからなかったが、ことさら訊ね返すようなことはしなかった。 家の方が、住む人を選ぶという意味にとれる。人が、住むのにふさわしい家を選ぶという見方に間違いはない。 …
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朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第32回2015/11/10ただ地味な生活をしなれた結果として、足らぬ家計を足ると諦めている癖がついているので 靴もコートも新しくしなければならないほど使い込んでいる。だが、我慢をすれば、まだ使えることは使える。 現代の感覚でいえば、穴…
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