本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

2016年04月

夏目漱石『吾輩は猫である』第19回朝日新聞連載小説2016/4/29 雑煮にひどい目に遭わされたが、黒君にもだいぶ苦労している。ポンポンとまくし立てられ、口では負けない吾輩が閉口している。 吾輩は、黒君のようにたいして意味のない罵詈雑言を吐かれるのに滅法弱いと見える…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第384回2016/4/29「そんなのが、簡単に見られるのか」 藤原の言葉は、私にも当てはまる。 パソコンは使うが、スマホを持つ気になれない。ネット検索はするが、ユーチューブの便利さが分からない。SNSには拒否反応がある。 世代の特…
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夏目漱石『吾輩は猫である』第18回朝日新聞連載小説2016/4/28 漱石の権威嫌いは徹底している。係累の肩書を自慢する人を批判するだけでなく、揶揄していると感じる。これは、批判よりももっと強い嫌悪感だと感じる。 吾輩も先生といわれて満更悪い心持ちもしないから、はい…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第383回2016/4/28 翔吾は、試合をする気がありそうだ。他の三人ももちろん乗り気だ。星は、相手の戦いぶりから相手の欠点を見つけるつもりだろう。 広岡は、トレーニングの意味を翔吾に教えた。だが、他にも教えることがあると思う…
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夏目漱石『吾輩は猫である』第17回朝日新聞連載小説2016/4/27女性の影響というものは実に莫大なものだ。 「吾輩」の考えだ。これは、漱石自身の思考でもあると思う。 餅の苦しみの中で、次々に人生の真理を発見する様が、面白おかしく描かれている。これも、漱石の思考の一…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第382回2016/4/27広岡は、思いがけないほど早くチャンスが訪れたことを翔吾のためというより、藤原たち三人のために喜んだ。 翔吾本人よりも、広岡自身よりも、三人の喜びの方を考えている。こういう感覚があったから、今までの翔吾…
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夏目漱石『吾輩は猫である』第16回朝日新聞連載小説2016/4/26 一瞬のことが、詳細でありながらたるみなく描かれている。 気持ちと行動が交互に描かれ、視覚、聴覚、触覚、思考が次々と表現されている。それでいながら、混乱は一切は感じられない。 文章とは不思議なものだ…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第381回2016/4/26 広岡は、いつも自分のやり方を通して来ている。 チャンプの家の家具選びでも、自分の好みにこだわっていた。翔吾への関わり方も、他の三人の後ろから見守るような立場から踏み外さなかった。 しかし、翔吾のプロ…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第380回2016/4/25 オヤオヤ、作者は広岡に携帯なぞ持たせない設定か、と思っていたら違った。 オヤオヤ、翔吾の父、平井ジムの会長は、もの分かりのよい人で、しかも「よろしく頼みたいくらいだと頭を下げる」なんて、思いもしなか…
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夏目漱石『吾輩は猫である』第15回朝日新聞連載小説2016/4/25 我が家の一匹は、なっとう、トマト、そばを食う。もう一匹は、ヨーグルトプレーンを食う。両方が喜ぶものはない。 キャットフードも互いに違うものを好む。しかも、キャットフードは同じものが続くと飽きる。 …
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第379回2016/4/24 広岡は、キッチンで翔吾一人へ向かって話し、その後でワインを飲みながらみんなにジムの移籍の話をする展開になった。 翔吾へは、いつまでもトレーナーに頼るなということを教えるのかと思っていたが、そうではな…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第378回2016/4/23「一回目はレシピを見ながら作る。二回目はわからないところだけ見て作る。三回目はできるだけレシピを見ないで作る。四回目は記憶のままに好きなように作る。それで、その料理はその人のものになる。」 これは、料…
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朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第377回2016/4/22 キッチンへ戻った広岡のこれからの行動は? 翔吾に、彼の父とどうなっているのかを訊く。他の三人に令子から聞いてきた話をする。そのどちらかしか考えられない。 でも、それは普通の人がやることだ。昔の仲間に…
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夏目漱石『吾輩は猫である』第14回朝日新聞連載小説2016/4/22 漱石は、いわゆる民間療法に厳しい見方をしている。「主人」がどの療法も三日坊主で投げ出してしまうことをからかっているようだが、その表現の裏には、巷で広がる情報とそれを受け取る態度のいい加減さへの批判…
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