朝日新聞連載小説『クラウドガール』金原ひとみ第101回2016/12/14
なんだか訳のわかんないやつばかり登場する。特にこの小説に出てくる男性はとらえどころがない。
広岡は、理有が思うように「倫理の欠如したクズ」(97回)に違いない。でも、広岡がいなければ、杏はもっと転落していっただろう。なぜ、広岡が杏の面倒をみたかはまだ分からないが、杏の体だけが目的だったとも思えない。
姉妹の父も光也も、姉妹にとってどういう存在なのか、不安定だ。
この小説で、描かれていることがだんだんに見えてきた。それは、人は多面的な存在であり、人は他の人との関係性の中で本質を見せていくということだと思う。
なんだか訳のわかんないやつばかり登場する。特にこの小説に出てくる男性はとらえどころがない。
広岡は、理有が思うように「倫理の欠如したクズ」(97回)に違いない。でも、広岡がいなければ、杏はもっと転落していっただろう。なぜ、広岡が杏の面倒をみたかはまだ分からないが、杏の体だけが目的だったとも思えない。
姉妹の父も光也も、姉妹にとってどういう存在なのか、不安定だ。
この小説で、描かれていることがだんだんに見えてきた。それは、人は多面的な存在であり、人は他の人との関係性の中で本質を見せていくということだと思う。