本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

2017年01月

朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第2回2017/1/13えりちゃんの復活②あらすじ CA富士の試合を観に行くのを楽しみにしているえりちゃんに比べ、ヨシミは気分が乗らない。ヨシミがオスプレイ嵐山(鶚)の試合を観に行き始…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第18回2017/1/19 居場所のない若造が、極道の道に入るよくあるパターンだ。 ただ、この徳次には特徴もある。先ず、同じようなチンピラと徒党を組んでいない。また、弱い者へ暴力を振るったり、恐喝したりはしていないようだ。手先の器用さ…
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第1回2017/1/6第1話 えりちゃんの復活①あらすじ えりちゃんから、ヨシミに、「サッカー観にいこうよ」と連絡が来た。それは、鶚対CA富士の試合だった。 えりちゃんは、ヨシミの年下…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第17回2017/1/18 徳次の父は華僑で行方知れず、母は芸者で、徳次五歳の時に亡くなった。今の徳次には、親分の権五郎以外に頼りになる人はいない。その親分の一人息子喜久雄は、徳次にとっては正に恩ある人の「坊ちゃん」だ。だが、徳次は喜…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第16回2017/1/17 墨染を舞った息子の喜久雄は、どんな性格付けがされるかと思っていた。 少女と見間違うような華奢な体格をし、性格も内気で、父とは正反対の少年。あるいは、きれいな顔をし、一見おとなしいが、その実冷酷な面を持ち、父…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第15回2017/1/16 舞台の全部が権五郎の妻マツの準備だっとは、予想できなかった。いわれてみれば、芝居好き病膏肓となれば、芝居関係すべてのことに、とことんのめり込むのはそれほど珍しくはない。権五郎も、マツにせがまれて、自分もまん…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第14回2017/1/15 長崎の親分衆の集まる新年会、料亭の大広間の舞台で、宴会の余興としては破格としかいいようのない歌舞伎の名場面が繰り広げられた。 私は本物の歌舞伎の舞台を観たこともないし、舞台中継などにも興味を持ったことがなか…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第13回2017/1/14「こりゃ、見事な墨染(すみぞめ)でんなあ。こんな達者な芸妓さんが、長崎にはおりますねんなあ」 思わず呟(つぶや)く半二郎に、 本物の歌舞伎役者にこう言わせるのだから、素人芸の域を超えているのは確かだ。 舞台の…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第12回2017/1/13 権五郎の趣向なのであろうか。このような新年会にしては、ずいぶんと本格的な舞台が準備されていた。 花井半二郎が、権五郎を喜ばせるために用意したものかと思ったが、そうではなかった。 抜き身の日本刀がいかにも似つ…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第11回2017/1/12 権五郎は、ここまでの来歴を見ると命を恐れない武闘派だ。愚連隊上がりで、日本刀を持ち仲間の仇討ちに向かおうとする。だが、むやみに突っ走るだけではない。拳銃や薬物の密輸に手を染め、台湾のヤクザとも交流がある。宮…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第10回2017/1/11 任侠の世界を題材にした小説や映画では、果てることのない抗争の繰り返しが常に描かれる。 宮地組が自滅して立花組が長崎を我が物にしていったことが分かった。だが、今度はそれに対する宮地組の恨みは収まることはない。…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第9回2017/1/10  愛甲会の熊井が襲われて命を落としたのが、昭和三十一年で、享年二十八歳と(8回)ある。 そうすると、抜き身の日本刀を持った権五郎の写真も昭和三十一年のものであり、権五郎の年も熊井と似たものであったのだろう。表…
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朝日新聞朝刊2017/1/8我々はどこから来てどこへ向かうのかVol.8情報社会1. 記事の冒頭部分と終末の一部分を引用して、要約する。  ネットがつながった世界を、いまだかつてないほど膨大な量の情報が飛び交っている。いつの時代も人は、増え続ける情報と格闘してきた。現代…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第8回2017/1/9 役者で映画俳優の花井半二郎が、頼みもしないのに新年会に顔を出し、周りに集まった客たちに愛想を振りまいている。これは、権五郎の新年会を賑やかなものにし、結果として権五郎の手柄になるだろう。 そして、自分にそうい…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第7回2017/1/8 役者半二郎の周辺が、徐々に明かされてきた。半二郎を連れて来た愛甲会の辻村の親分が熊井勝利、その熊井と権五郎とは手を組んでいた。熊井が興行師なので、元々役者とは繋がりがあったのであろう。 花井半二郎は、その辺の…
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