本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

2017年03月

感想その2 圭太は、高校に入ってからも、一家で泉大津を応援することに特別不満を感じているわけではなかった。しかし、徐々に泉大津の監督の人選や選手の起用に不満を持つようになった。それと、同時に、試合の帰りの両親のサッカーについての話を、芯のないものだと感じる…
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・内巻敦子画『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第11回2017/3/17  第2話 若松家ダービー⑥(第2話了)あらすじ 長男の圭太と、両親の供子、仁志は、それぞれ別に琵琶湖トルメンタスのホームグラウンドに着いた。今日は、…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第77回2017/3/20「高校に通いながら役者の稽古」 すごくいい境遇にいる。こんなにスムーズに大阪での喜久雄の生活が始まっているなんて、予想外だ。 半二郎は、やはり喜久雄のことに、責任を感じていたのであろう。いや、それよりも喜久雄…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第76回2017/3/19 春江は、いったいどんな少女(少女と呼んでいいのか迷うが、今回の文章の中は少女とある)なのか?春江だけでなく、喜久雄もその姿格好をイメージできない。今までの文章からは、二人の行動は浮かんでくるが、顔つきや性格…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第5回2017/3/18 何かを好きになっていくというのは、理由がつくようでつかない。興味を持ったことでも、やってみると、自分には合わないと手を引いてしまうことも多い。逆に、人から強いられてやってみたことでも、その面白さにやめられな…
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 ラジオで歌舞伎役者の対談を聴いた。NHKFM邦楽ジョッキー 隼人‘sカフェ 坂東亀三郎さん  いつ頃から歌舞伎役者になることを意識しましたか?という質問に、坂東亀三郎が次のように答えていた。 歌舞伎の家に育っているので、歌舞伎役者になるのは当たり前のことで、…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第74回2017/3/17 義太夫と人形浄瑠璃の兼ね合いがほんの少しだけ分かってくる。こうやって、読んでいくと、世の中には知らないことが多い。知らないことが多いというよりも、知っていることがない、と言った方が早い。 喜久雄と徳次が属し…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第73回2017/3/16 今回は、ほとんどが会話と語りで構成されている。まるで、ラジオドラマの脚本のようだ。 喜久雄、俊介、徳次、それぞれに思っていることは違う。それぞれに今までの生い立ちが違う。そして、三人共に温かい普通の家庭とは…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第72回2017/3/15まるで吠(ほ)え合う闘犬のようで、見ている喜久雄たちまで息が詰まります。 伝統芸能の稽古が厳しいものだというのは、どこかで聞いていた。しかし、これほど激しいものとは知らなかった。一言一言と言えばよいのか、一節…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第71回2017/3/14 周囲のお屋敷の立派さに目を奪われるのかと思いきや、山が見えないことに驚くとは。たらふくメシを食わせてもらえば、不安も心配もどこ吹く風といった喜久雄と徳次だ。バカなのか、どこまでも前向きなのか。 羨ましいと感…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第70回2017/3/13 立花の家は、その稼業からしても世間の家とは全くの別物であろうことは想像に難くない。 それに、負けず劣らず花井の家も一般の家とは桁外れの違いだ。だいたい、徳次が喜んで食っているご飯は、遅い朝飯なのか昼飯なのか…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第69回2017/3/12 喜久雄の人物像は、短い会話を通して伝わってくる。①新年会の舞台後の徳次との会話。ヤクザの親分の一人息子が背伸びをしている姿を感じた。②鑑別所から逃げて来た徳次との会話。それまで見せなかった意地の強さを持って…
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第10回2017/3/10第2話 若松家ダービー⑤あらすじ 琵琶湖と泉大津が対戦する最終節、圭太は琵琶湖のホームスタジアムで試合前のグッズ売り場と屋台村で買い物をしたり、食べたりしてい…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第68回2017/3/11 あとで分かることですが、この源吉、元は半二郎付きの弟子だったのですが、芸よりもその忠義心を買われまして、俊介の養育係と言いましょうか、男ながらの乳母とでも申しましょうか、とにかくおむつのころから、人気歌舞伎…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一第17回2017/3/10 ようやく徳次が目覚めたようだ。 肌色で、喜久雄と俊介の違いを際立たせている。 同い年、同じ家で暮らすことになりそうな二人。しかし、育ちはまるで違う。 家の中の喋りと、乱闘騒ぎの納め方の対比が鮮やか。 ヤクザ…
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