本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

2017年05月

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第147回2017/5/31 今の喜久雄に、俊介の立場になってみろというのは無理な話だ。しかし、俊介を追い出して、半次郎の跡取りになろうなどという気はなかったはずだ。が、喜久雄の言っていることは、正にそのことになるのでは…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第146回2017/5/530 一読者としても、庄左衛門の言葉にほっとした。 喜久雄はどれほど安堵したか、喜久雄の心の内が伝わってくる。しかも、その庄左衛門の言葉がただ褒めるだけでなく、教えを含んでいる。 喜久雄は、自分が…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第145回2017/5/29  ある意味では、初日の舞台よりも厳しいのがこの立ち稽古なのであろう。喜久雄の必死さはもちろん、俊介の緊張、関係者の不安が伝わってくる。 さて、この後が、半二郎が𠮟責した「(略)舞台でちゃんと…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第144回2017/5/28 代役を立てなければならないという時には、あらゆることが半二郎の頭を巡ったのであろう。①半二郎の役どころであるお初をきっちりと演じられる芸を持った役者。②代役にした役者と半二郎の今までの関係と…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第143回2017/5/27「(略)舞台でちゃんと生きてへんから、死ねへんねん!」まだお初が頭の中にいる。早くこのお初を追い出して、自分がお初にならなければと、(略) どうすれば半二郎の境地に、そして喜久雄が求めている境…
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・内巻敦子画『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第18回2017/5/12 眼鏡の町の漂着②あらすじ 鯖江SCのホーム開幕戦を香里と一緒に観戦するという約束をしていたのに、何の連絡もなく吉原さんは現れなかった。 その夜から、…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第142回2017/5/26 普段は表面に出ないが、喜久雄と俊介の間には、激しい競争心があるのかもしれない。 喜久雄が稽古に熱心に取り組んだのは、最初は好きだからという単純な理由からだったと思う。しかし、それだけで並外れ…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第141回2017/5/25「(略)人ん家(ち)に入り込んで、一番大切なもん盗みくさって!(略)」 俊介は、怒りと憎しみの感情を爆発させ、それを吐き出した。そして、吐き出した後、冷静になった。、「(略)『実の息子より部屋…
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朝日新聞夕刊連載小説・津村記久子作・内巻敦子画『ディス・イズ・ザ・ディ 最終節に向かう22人』第17回2017/4/28第4話 眼鏡の町の漂着①あらすじ 香里は、一人で鯖江アザレアSCの最終節の試合に向かっている。マスコットキャラクターを見たり、知り合いのサポーターと声…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第140回2017/5/24 半二郎が、喜久雄に義太夫の稽古をさせたのには、理由が二つあった。  まず一つ目が、一人息子の俊介には、どうも甘えがあって、ライバルでもいなければ稽古に身が入らないので、その相手にしたい旨。そ…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第139回2017/5/23  俊介は、地方巡業で前の晩に飲みつぶれて舞台に遅れそうになったことがあった。『二人道成寺』で人気が出ると祇園での遊びも一段と増えたようだった。 喜久雄は、地方巡業の頃から舞台一筋のようだ。観…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第138回2017/5/22 興行的な話題性を狙っての喜久雄の起用ではなかった。 事故に遭った半二郎の代役としては、息子の俊介がふさわしいと、梅木社長も大御所の役者も歌舞伎好きの観客も思ったはずである。それが、まだ大役の…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第137回2017/5/21 喜久雄と俊介が、スターになれたのは、地方巡業で二人が「二人道成寺」を演じ、それが劇評家の目に留まったからであった。二人が「二人道成寺」をやれたのは、半二郎が若手活躍の場のための地方巡業を行っ…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第136回2017/5/20 喜久雄と俊介の人気が出てからの生活が、今ひとつ分からない。俊介の方は、昼間は舞台と取材で忙しく、夜は夜で遊んでいる様子が描かれていた。喜久雄は、俊介と一緒に遊び歩いている描写がない。むしろ、…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第135回2017/5/19 喜久雄だけでなく徳次も、どんなに半二郎のことを心配したかが描かれている。大阪に来るまでは、半二郎は二人にとって縁もゆかりもない人物だった。 また、半二郎の方も、喜んで喜久雄と徳次を引き受けた…
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