本屋のとなりは写真館

朝日新聞連載小説『国宝』『ディス・イズ・ザ・ディ』の毎回ごとの感想と、読んだ本の感想を更新しています。

2018年01月

朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第372回2018/1/18 前回の同時襲名(俊介の父と喜久雄)も、世間の話題をさらい、大阪歌舞伎界挙げての襲名披露公演になるはずだった。 今回の俊介、一豊の同時襲名は、あの時を上回る盛り上がりぶりだ。前回との何よりの違…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第371回2018/1/17 俊介の父と喜久雄の同時襲名の時と、似通っている所がある。俊介の体の異変、チケットのために舞台以外の仕事が増える、テレビのインタビュー番組への出演、これがどう発展するか、分からない。 読者とし…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第370回2018/1/16①「語り手」を登場させる効果が感じられない。②普通の小説というよりは、語り物、あるいは脚本の要素を持ち込もうとしているかと思わせたが、それが徹底していない。③『太陽のカラヴァジョ』撮影の最終場…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第368回2018/1/14 俊介と喜久雄の周囲で、良いことばかりが続いている。 俊介の親子二代の同時襲名の準備は着々と進んでいる。しかも、一豊の学校の方も希望が叶った。  喜久雄は、歌舞伎映像大全集のための大舞台を勤め…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第367回2018/1/13 仲が良く皆が互いのことを思い合っている家族だ。俊介の一家がそうなっている。 面白みがない。 春江が、息子の進学や旦那のチケットを売る事ばかり心配しているのは春江の本当の姿ではない。 俊介が、…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第366回2018/1/12 いろいろなことが一気に示された。①綾乃は、俊介の家にいて、すっかり立ち直っている。②徳次が読者家ということが初めて知らされた。③俊介の襲名の準備が着々と進んでいる。 一方で、疑問も出て来る。…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第356回2018/1/11 ごく普通の母親が現れた。今の春江は、我が子に期待する昭和時代の普通の母親になっている。なんだか、がっかりしてしまう。 俊介と春江が、常識的で物分かりのよい人になればなるほど、不安が増す。喜久…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第364回2018/1/10 「約束」と徳次が言ったので、例えば次のようなことかと思った。 綾乃に決して寂しい思いをさせるな。 中国で消息を絶っても、自分の方から連絡を取るまでは決して捜さないでくれ。 徳次には、裏方とし…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第363回2018/1/9 喜久雄と徳次の言葉の交わし合いが心に沁みる。  この二人、似通ったところがある。生みの母が被爆者だ。また、それぞれの実母は、辛い状況の中で死んでいる。 喜久雄には、妻と認知した子もいるが、役者…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第362回2018/1/8ぜんぶ坊ちゃんのお陰や。これまでの俺の人生はな、ほんまに坊ちゃんのお陰で最高やってん。 他人(ひと)に感謝している。 自分の人生に満足している。 徳次のこの心根が、人生の裏側を毎日見せられている…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第361回2018/1/7 大阪に来た喜久雄が役者への稽古に慣れてきた頃、徳次は、源さんのような番頭になるのだろうと思わせられた。そうはならなかった。北海道から戻った徳次は、歌舞伎の大部屋役者兼、喜久雄の付き人のようなこ…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第360回2018/1/6 仕事に打ち込めている人が今の世にどれほどいるだろうか。今やっていることに打ち込むどころか、何をすべきかわからない、職業には就いているが自分に向いている仕事をさせてもらえない、そういう人が圧倒的…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第359回2018/1/5 死んだ春江の母は、松野から離れられなかった。春江は喜久雄を好きだったのに、俊介に引きつけられた。春江が一緒に身を隠した俊介は、春江のヒモ同然の男だった。春江が、母に助けを求めた時の俊介は廃人同…
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朝日新聞連載小説『国宝』吉田修一・作 束妹・画第358回2018/1/4 ようやく春江の長崎時代が語られた。春江の生まれと育ちがここまで描かれなかったのには、理由があるのと思う。おそらくは、彼女の過酷な生まれと育ちは、ストーリー展開にとって、それほど重要ではないので…
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