本屋のとなりは写真館

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 の感想と、読んだ本の感想を更新しています。

2018年06月

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第28・29回2018/6/29・30 朝日新聞 洋一郎の父親としての気持ちがうまく描かれている。 私も、妻と子どもが楽し気に話している中にはなんとも入りづらい。私の周囲の父親たちも似たような感情をもっていると話す。退職…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第27回2018/6/27 朝日新聞 私の場合も、おおむね同じような悩みを抱えている。都市部に住むサラリーマン共通の悩みだ。住居のこと、つまりは年代に応じた住む場所探しが難しいのは、今の日本の大きな特徴だろう。 これ…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第26回2018/6/27 朝日新聞 同じ年齢で、学生時代から付き合いが続いていて、現在住んでいる所も共通の三人だが、それぞれの境遇が違う。佐山は一人息子を亡くし、紺野は未婚で子供がいない。洋一郎は結婚して子供が二人…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第24 25回2018/6/25 26 朝日新聞 悲しいことがあっても、一日経てば、たいていは悲しさは弱まる。めったにない悲しいことがあっても、一年が経てば、そのことを忘れている時間が長くなる。一生に一度と思える悲しみに…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第23回2018/6/24 朝日新聞 私の近所で目立つことの推移。①老夫婦二人だけの家。②老夫婦の夫が死に、高齢女性だけの家。③一人暮らしの高齢女性が死ぬか、一人住まいができなくなって空家となった家。④夫婦(六十歳以…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第22回2018/6/23 朝日新聞 佐山夫妻の活動は、いつまでも発展し続けるものではないだろう。「よしお基金」を起ち上げた動機とその意義については誰にも不服はない。そうであっても、賛同する人々は、佐山夫妻となんらか…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第21回2018/6/22 朝日新聞 両親の介護は、いずれは終わる。紺野の場合は、彼が一人になったときには、恐らくは七十歳を超えているだろう。 紺野と話している洋一郎は、すでに父と再会していたのだろうか?…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第20回2018/6/21 朝日新聞 美菜のときも、二つ下の息子の航太のときも、仕事の忙しさにかまけて、子どものことは夏子に任せきりだった。 このことは、私も全く同じだ。幼稚園の送り迎えや、休日に遊ぶことはしたが、そ…
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 19回の挿絵を見ると、この佐山夫妻を応援したい気持ちになる。 一人息子を亡くした両親の心情はもって行き場がない。少し、前であれば、大切な人の死に向き合う方法として、慣習としてある葬儀や法事を執り行うことに忙殺されたであろう。また、葬儀に要する時間や場所は…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第19回2018/6/20 朝日新聞 佐山夫妻を心配していた「私」の気持ちが伝わる。しかも、子ども喪った悲しみだけでなく、奥さんのことを心配していた佐山の心中を察していることも伝わってくる。 また、紺野とのいかにも学…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第18回2018/6/19 朝日新聞 この小説の第一章が、いよいよはじまった。 第一章冒頭から、「私」の性格がわかる。 この主人公は、平凡な勤め人で、社会に順応していて、目立つような個性の持ち主などではないと思う。だ…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松 清・作 川上和生・画 朝日新聞 序章 こいのぼりと太陽の塔 あらすじ  洋一郎にとって、父の思い出はベランダにこいのぼりを飾ってくれる父であった。 洋一郎が小学二年のとき、父と母は離婚して、父が家を出て行ってしまった。離婚の…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第17回2018/6/18 朝日新聞 次回あたりからこの小説が本格的にはじまると感じさせる。 洋一郎が、小学校二年生のときに父と別れて、今五十五歳になっているのだから、四十七、八年ぶりの再会なのだろう。 姉が父と再会…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第15・16回2018/6/16・17 朝日新聞 両親の離婚、父がいなくなることの影響を、幼い子がどう受け止めるかが、列車の座席のことに表れている。 幼い子だけでなく、大人になっていても、家族の変化を実際はどのように感じ…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第14回2018/6/15 朝日新聞 幼い洋一郎が、両親の離婚があっても日常が坦々と続いたと思っていたのは、わかる気がする。そして、それは幼い頃の思い出だけでなく、五十代のいまもあまり変わっていないようだ。父の側に離…
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