本屋のとなりは写真館

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 の感想と、読んだ本の感想を更新しています。

2018年08月

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第79回2018/8/21 朝日新聞 これから描かれていくことの断片がいくつか感じられる。①大家(川端久子)さんの電話の応答。 大家さんは、洋一郎が亡くなった石井信也の息子であることをはっきりと認識していた。そして、…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第78回2018/8/20 朝日新聞 大家(川端久子)さんが、姉(藤原宏子)と亡くなった父(石井信也)の関係をどの程度知っているのか、まだわからない。 電話の応対ぶりから、洋一郎が実子であることをはっきりと理解してい…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第77回2018/8/19 朝日新聞 大家さんは、亡くなった借家人に身寄りはないと思って、葬儀の面倒までみたのに、いきなり息子ですという人から電話がかかってきたら驚くだろう。大家さんの立場になってみるならば、洋一郎が…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第76回2018/8/18 朝日新聞 洋一郎の緊張ぶりが伝わってくる。息子に見抜かれるほど張り切っている。張り切っているというよりは、不安と期待のないまぜになったものが強いのだろう。 洋一郎は、実の父に今まで、会おう…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第75回2018/8/17 朝日新聞 姉はたくさんのことを我慢して、さまざまなものを犠牲にしてきた。おそらく、生まれ持ったものとは違う性格になってしまったところもあるだろう。 そのすべての始まりに──姉が「あのひと」…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第74回2018/8/16 朝日新聞 一雄さんと洋一郎の姉の気持ちを比べるなら、一雄さんに共感できる。 口に出して言うべきではなかったのはそうだろうが、一雄さんが血の繋がった母、良江さんと別れた事情を考えれば、こう思…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第73回2018/8/15 朝日新聞 結婚した夫婦がうまくいかなくなったら、我慢をしないで離婚するのが理に適っている。離婚しても、再婚したい相手に出会えば、再婚することも当然だ。洋一郎の母と義父のように、再婚の双方に…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第71・72回2018/8/12・14 朝日新聞 墓が維持され続ける条件を考えてみた。①家が代々受け継がれ、家を受け継ぐ人、本家の長男と呼ばれる人がいること。②地域にはその地域の墓地があり、墓地に墓参する人々がいること。…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第69・70回2018/8/10・11 朝日新聞 私にも先祖からの墓があり、私が継いだという実感はある。 また、洋一郎が、義父の家の墓に入らないというのもそうだろうと思える。 しかし、洋一郎ほどには家の墓という感覚はない…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第68回2018/8/9 朝日新聞 この小説の中心には関係の薄いことに感想を持った。 洋一郎と航太は、夏子がいないとたちまち食事に困る。私もカミさんがいないと同様だ。これは困ったものだ。 私なら洋一郎と同じように、…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第66・67回2018/8/7・8 朝日新聞 母の再婚相手は、母にとっても洋一郎にとっても悪い人ではなかったようだ。悪い人ではないが、再婚の事情は、母と義父とでは違っていた。恐らく、母は、再婚相手長谷川隆さんの亡くなっ…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第63・64・65回2018/8/4・5・6 朝日新聞「部屋を見てほしい、って頼まれたの」63回 この頼まれごとになにかあるらしい。 実の父のことを悪く言わない人、「大家さん」が初めて登場した。序章に、父のとらえ方に洋一郎…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第62回2018/8/3 朝日新聞 洋一郎の実の父が、いかに身内に迷惑をかけて、嫌われていたかがわかる。 それにしても、姉の言いぶりは徹底している。自分たち姉弟を捨てたといっても過言ではない父ではあるが、亡くなった…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松 清・作 川上和生・画 朝日新聞 二章 旧友の時計 あらすじ 佐山が、洋一郎が施設長をやっている有料老人ホーム『ハーヴェスト多摩』の見学にやって来た。 佐山夫妻は、五十代にして老人ホームに入りたいと思っていた。それは、一人息子…
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新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第61回2018/8/2 朝日新聞 意外な展開だ。 高齢になって、生活に困った父親が現れるのかと思った。それが、死んでいたとは! 少なくとも、自分たち姉弟を捨てた父の介護をしなければならないという状況ではなかった。…
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