本屋のとなりは写真館

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 の感想と、読んだ本の感想を更新しています。

2018年09月

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第118回2018/9/30 朝日新聞 母親(おばあちゃん)と娘は、娘の出産と赤ん坊を育てることで結び付いている。これは、昔もそうだったし、現代ではますます強まる結びつきだ。 父親(おじいちゃん)は、娘の出産と赤ん坊…
>>続きを読む

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第117回2018/9/29 朝日新聞 我が子の出産のときに、妻の傍にいることができなかった埋め合わせを、初孫の出産でやろうというのは、虫がよすぎる。 出産と赤ん坊の世話では、なんの役にも立たないおじいちゃんは、せい…
>>続きを読む

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第116回2018/9/28 朝日新聞 洋一郎の父は、一人で暮らして一人で死んでいったので、親(洋一郎にとっては祖父母)と一緒に暮らしたのは、結婚する前だけだったろう。 洋一郎自身も、独り立ちしてからは、母と義父とは…
>>続きを読む

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第114回2018/9/27 朝日新聞 妻と子からは、なんとなくだが疎外されている。孫の出産に関しては、まるで役立たずの存在だ。 死んだ父の遺品整理をダラダラと続けている。父への思いは、まさにサイズの小さい死んだ父の…
>>続きを読む

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第114回2018/9/26 朝日新聞 父が死ぬまでいた和泉台ハイツと、自分が施設長をやっているハーヴェスト多摩を比べている。洋一郎はそうするだろうか、感想99回と思っていた。 古いアパートと有料高齢者マンションとは、…
>>続きを読む

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第113回2018/9/25 朝日新聞  姉は、父について次のように言っていた。 「思いつきでなんでもやるのよ。で、たいがい失敗しちゃうの」(1回)さらに、小学六年生の洋一郎に向かって言っていた。 「そういう性格って、…
>>続きを読む

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第112回2018/9/24 朝日新聞 父についての記憶がほとんどないと、洋一郎は言う。だが、こいのぼりを飾ってくれた日の父を覚えているのだから、父についての思い出がまったくないわけではない。また、別れた父がどこかで…
>>続きを読む

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第111回2018/9/23 朝日新聞 「嘘だろ‥‥」は、二回目だ。※一回目は、105回で、父の携帯に母と姉と自分が電話番号なしで登録されているのを見たとき。 今回の洋一郎のこの「嘘だろ‥‥」は、納得できない。父の携帯に…
>>続きを読む

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第110回2018/9/22 朝日新聞 私は、今年七十歳になった。親はすでにいない。だが、自分のこれからのことを思うとき、また、この年になって我が子のことを思うときは、親と自分とがどうだったかを思い出す。 私が子だっ…
>>続きを読む

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第109回2018/9/21 朝日新聞 石井信也の人物像として、今までは、金にだらしのないどうしようもない男という面が強調されていた。だから、洋一郎の母が離婚してさらに再婚したことによって、洋一郎も姉の宏子も安定した…
>>続きを読む

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第108回2018/9/20 朝日新聞 洋一郎の父の今までを振り返ってみた。※各回の断片的な記述から年齢を類推した。①母(智子)と離婚 1970年 父(石井信也)35歳②母が長谷川隆と再婚 1975年 父40歳③父が和泉台ハイツ…
>>続きを読む

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第107回2018/9/19 朝日新聞 洋一郎のことを凡庸な人物を感じていた105回感想が、違っていた。のこされたレシートからこういうとらえかたをする男はいない。しかも家族を捨てて出て行った亡き父の行動を、このように再現…
>>続きを読む

新聞連載小説『ひこばえ』重松 清・作 川上和生・画 朝日新聞 第四章 和泉台ハイツ205号室 あらすじ 洋一郎は、話す言葉を慎重に吟味して、父が死ぬまで暮らしていたアパート(和泉台ハイツ205号室)の大家(川端久子)さんに電話をした。電話で連絡のついたその…
>>続きを読む

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第106回2018/9/18 朝日新聞 洋一郎は、死んだ父の部屋を見てきたことを、妻にまだ言わない。姉にも、父の遺骨のことや部屋のことを話してもいないようだ。不思議だ。 死んだ父のことを知りたいと洋一郎は思い始めてい…
>>続きを読む

新聞連載小説『ひこばえ』重松清・作 川上和生・画 第105回2018/9/17 朝日新聞 前回の感想で、洋一郎という人物のイメージが浮かんでこないと書いた。 洋一郎は、大学時代の友人二人に好かれ信頼されて、今でも交流がある。だが、その友人の一人である佐山に心の内を打…
>>続きを読む