玉置浩二の歌だ。作詞は玉置浩二・須藤晃とあった。 金持ちさんちの貧乏人 良くも悪くもない 金持ちさんちの貧乏人 金もって いかんでくれよ 金持ちさんちの金持ちさん 金持ちさん 金持ちさんちの貧乏人  リズムによくのるフレーズだ。  「金持ちさん」の家に生まれて、使う金には困らない。でも、それは親の金であったり、妻の金であったりする。傍からはなんの不自由もないように見えても、本人は、実は貧乏なのだ。  自分の学歴とその就職先の給料から選んだ会社で、そつなく勤めている。安定した職があり、収入も多い。でもそれほどしたかった仕事でもないし、その仕事に打ち込んでいるわけではない。そういう場合も、本人としては上を見るときりがなく、気持ちとしていつも貧乏なのだ。  平成の日本は、世界でも金持ちの部類に入る国だ。特に国民の金持ちの度合いは低いとは言えない。物も金も他の国の人々と比べると、「金持ちさんち」の国だ。でも、「金持ちさんちの貧乏人」というのが妙にしっくりくる国だ。 見栄はって チェックインして どうするつもり  見栄張っていてもなんにも得るものはない。金持ちさんちの生活は楽ちんだ。でも、貧乏人であることも分かっていたい。