『赤猫異聞』の登場人物二人のつながりが、次のように書かれていました。   語り合いながら思うた。こやつは朋輩などではない。双子同然の親友でもない。紛うかたなく私の体の一部なのだ、と。もしこやつがいなくなれば、そのときから歩むことも飯をくうこともできなくなると。  他人のことを「紛うかたなく私の体の一部なのだ」と、感じことが私にはあったでしょうか。友だちにそんな感じをもったことはあったような気もします。でも、あまり自信がありません。今は、こういうふうに思える他人はいません。  作者は、この作品で、強い結びつきの二人を登場させ、この二人を活躍させています。「以心伝心」、肝心のことは語らなくとも、伝わり合い、そして実際の行動で互いを支え合っていく。  このような人と人のつながりと行動を、読むのが気持ちよかった本でした。   にほんブログ村 本ブログへ
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