「読書をしたくなるような曲を教えてほしい。」なんて、無理な話でしょう。音楽を聴いて、本を読みたくなった、なんて、そんなことないです。  でも、手術後のだんだんに体力が戻ってきたときは、それに近いことがあったかもしれません。手術の後、何日か経つと、眠っていたり、うつらうつらしている時間が短くなり、ラジオを聴くようになり、テレビを見るようになり、そして、本を読んでみようかという気になりました。ラジオで聴く音楽が、読書を誘ったのか、とも思いましたが、それは考えすぎでしょう。  「読書をしたくなるような曲を教えてほしい。」というリスナーの便りに、番組の中で「ゴンザレス三上」さんが次のように答えていました。 そんな曲を選ぶのは、不可能だと思うけれど、細部が気になるようなナイーブな曲、演奏を選んでみました。 選んだ曲は、ステファノ・ボラーニ 『ドント トーク』 というような内容でした。  なるほど、きれいなピアノ演奏でした。なんとなくたよりなさげで、それでいて、細かい部分も丁寧にしあげられた曲で、演奏もそういう感じでした。  全体がおもしろく、細部も楽しめる、読書も音楽も共通するところなんでしょう。  それにしても、このリスナーの注文は、思いも付かないものでした。   にほんブログ村 本ブログへ
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