うちにオレオレ詐欺の電話がかかってきたことがありました。「オレ」の当人がうちにいたので、だまされることはなく、終わりました。  『所さんの目がテン!』で実験をしたら、実験をされた人たちは、詐欺電話にだまされてしまっていました。こういう実験のVTRは、編集されていて、結果がはっきりと出るようにはなっているのでしょう。それにしても、やっぱりだまされてしまうんだ、ということは分かりました。  番組の中で、ニセ息子にだまされなかったお母さんが一人いました。  番組では、このお母さんが、犯人役の説明に疑問を持ったことと、切迫した話の内容にのらなかったことが、だまされなかった理由とまとめていました。  このお母さんの話し方を聞いていて、気づきました。だまされなかたお母さんは、いつもの自分と息子の会話のペースをとりもどしたのです。つまり、ニセ息子に、言いたいことだけを言わせず、いろいろなことを尋ね始めたのです。  いくら急ぐ用件でも、相手の言いたいことだけを聞いていないで、こちらも何かを言ってみること、これがどんな場合もあるとよいと思えます。  もしも、家にまたあやしい電話が来たら、次のように言おうかな、と思います。 「オレオレ、オレ○○だけど、とっても急ぐことを起こしちゃってさ。………。」 「ああ、そうなの。わかった。お金はなんとかするよ。」 「ありがとう。助かるよ。○○へ、○○という人が行くから。」 「わかったよ。その通りにするよ。ところで、頼んでいたアレはどうなった。」 「アレってなんだよ。」 「アレったら、アレだよ。」 「今、急ぐから、後で、返事するよ。」 「急ぐのは、分かったけど、アレも急ぐんだよ。どうなったかだけでいいから、今返事してよ。」 「………」  「オレオレ」には「アレアレ」で対抗してみようかな。  だまそうとするやつらの手口は、どんどんずるがしこくなるから、そうはうまくいかないとは思うけど、言いたいことだけ、用件だけを聞くということを止めた方がよいのじゃないか、と思うことがあります。  オレオレ詐欺対策だけでなくて、相手に、言いたいことだけを言わせない、こちらもいろいろと聞いてみることをしよう、と思います。 にほんブログ村 本ブログへ
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