朝日新聞連載小説『それから』 平成27年4月2日分  「損得を考えてから」ということは、人間が行動を起こす動機の大部分を占めていると思います。  私などは、損はいやだといつも思っています。それどころか、遠い先にある得を取ろうと行動するのは難しく、すぐ目の前にある得はあせって取ろうとすることが多いのです。  『それから』の「大助」は、次のように言っています。 「今の人間が、得にならないと思ってあんな騒動をやるもんかね。ありゃ方便だよ。」  「学校騒動」の原因をこんな風にとらえている「大助」は、『それから』の中で、今後どんなものの見方を見せてくれるでしょうか。  「損得ずくで行動する」とそのための「方便」は、人間の行動の特徴だとつくづく思います。「損得で言っているのではありません。」というのが、代表的な「方便」なので、なかなかやっかいです。  また、損をしてでも正しいことをしている、ように見えて、実は裏にあるより大きな得を狙う人もいます。人間の行動には、どこまでいっても損得ずくがなくなりはしないようです。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ  
   私のような高齢者に対する新しい政策やそれに伴うサービスが、誰の得になっていくのか、を見極める力がいると思います。  近所にまた高齢者向けのマンションが建ちました。あれで、得をするのは入居する高齢者だけではないと思います。