朝日新聞連載小説 『春に散る』沢木耕太郎 4月9日分
テレビ中継のボクシングの場面で次のような文章がありました。
すると、それが偶然、カウンターのようになり、ミラーの顔にヒットした。
圧倒的に優勢な「ミラー」に対して、ガード一方で逃げ回るような「ナカニシ」の一瞬のパンチでした。
大きくて圧倒的なものを目にすると、それに逆らうような小さな動きを見逃すのが普通でしょう。でも、大多数が従う大きな流れだけを見ていては何かを見失うのも確かだと思います。
少数派、異端の動き、それがないと、世の中おもしろさもなくなるのでしょう。
読んでいただきありがとうございます。
言うのは簡単ですが、少数派を貫くのは実際には大変なことですね。
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