朝日新聞連載小説 『春に散る』第18回

 「広岡」が倒れた原因は心臓発作でした。もう少しで手遅れになりそうな心臓発作だったことが描かれています。
 心臓に深刻な病気があるということは、ボクサーを続けることはできません。ボクサーを続けるどころか、車の運転さえ危険だとされたようです。

 重い病気を発見されたということは、二つの意味をもつと思います。手遅れにならない内に発見され、治療に入ることができて、幸運だったという面があります。一方、そのような病気にかかった場合は、長い期間、あるいはその後生きている限りは、その病気と付き合っていかなければならないという面もあります。
 軽い風邪であっても、その後の身体にはなんらかの影響が残るのではないでしょうか。それが、重症の病気の場合は、それがきっかけで生活がガラリと変わることがあります。
 そして、人は生きている限り病気から逃れることはできないのです。




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