朝日新聞連載小説 『春に散る』第20回

 「広岡」がキーウェストに来た理由が分かりました。
 「広岡」は、コーチしてもらいたかったトレーナーの「ペドロ・サンチェス」に、指導を断られました。それは、現役ボクサーとしてチャンピオンを目指していた「広岡」を落胆させた出来事であったことが想像できます。
 ただし、当時の「広岡」には、望みをかけたトレーナーがもう一人いたのでした。そのトレーナーがキューバにいることを、「広岡」は知っていましたし、なんとかコーチをしてもらいたいと願い続けていたようです。
 しかし、心臓発作で倒れた「広岡」は、チャンピオンになることも、キューバのトレーナーに教えてもらうことも、ボクシングを続けることさえも諦めるしかなかったのでしょう。
 その彼が、一度も会ったことさえないトレーナーがいるという「キューバを見てみたい」と思い立ったことが書かれていました。


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