朝日新聞連載小説 『それから』第16回
 「代助」の縁談候補は、父の命の恩人と言ってもよい人の縁につながる女性でした。
 時代は、明治ですが、「代助」の父が若い頃に起こした事件は、侍の時代のことだったのです。若い頃のこととは言え、そういう体験をもった人が明治を生きていたことは驚きです。

 私自身は、第二次大戦にまつわる体験の記憶はありません。
 しかし、若い頃の日常生活で次のようなことは珍しいことではありませんでした。蒸気機関車で通学する、北海道なのに学校の体育館には一切の暖房がない、家の飲料水は井戸水、トイレは水洗ではない、などいくらでもあげられます。
 こういうことは、平成生まれの人々にとっては、前の時代の驚くべきことなのでしょう。
 人は、若い頃の体験から一生抜け出せないのかもしれません。

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