朝日新聞 折々のことば 鷲田清一 27

日本人は寡栄養に強く、過栄養に弱い。    肝臓の専門医

 
今の私の食事上の注意は、それほど厳密なものはありません。禁止とされている食材も特にありません。要するに、消化のよいものをなるべく時間をかけて消化器の負担にならないように食べること、と言われているだけです。
 退院後、下痢をしたことはなく、食欲もあります。便秘になりやすいので、それへは、処方された薬をのんでいます。
 でも、揚げ物や脂身の多い肉類は、摂りません。調子が悪くなるからです。
 いちばん、難しいのは、食べ過ぎないことです。

 
「日本人は寡栄養に強く、過栄養に弱い。」は、病気の人や回復期にある人に向けての言葉では、ありません。健康な日本人に向けての言葉です。ですから、それは私のような状態にある者へは、なおさら肝に銘じておかなければならない言葉だと思いました。

 現代は、栄養だけではなく、「過」よりも「寡」を指向することを考え、実行するのがよいのだと感じています。


       ランキングに参加しています。    にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ