朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第35回
 前回で、「代助」の理論に考えさせられました。今回は、そんな深い理論と違う面を見せています。個性的な感覚を、自分で持て余しているような「代助」が描かれています。
 そして、彼の心の奥底には、「平岡」との議論よりも、「三千代」のことがあるようです。

 漱石は、この新聞連載小説に、当時の日本が持つ問題を、かなり意図的に織り込んでいるように思えてきました。