朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第51回
 さんざん怪しまれてきた「広岡」は、今度は逆の印象を持たれたようです。
 金も信用もなさそうな初老の男の実態が、有名ホテルに滞在していて、有力な人の知り合いであったという逆転、落差が描かれています。

 私は、このような見た目と実態の落差を感じられた経験がありません。見た目も内実も、フツウの老いた男です。
 あーあ。