朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第68回
 この回まできて、ようやく主人公のことが分かってきました。
 強いボクサーであったこと。そのボクシングスタイルはファイターというよりは、スピードとテクニックが特徴だったこと。 
 性格面も明らかになってきました。
 チャンピオンに有利にはたらくような理不尽を許せない性格であったこと。そして、理不尽さがまかり通る日本を見限ってアメリカに行くことをためらわない行動力をもっていたこと。
 「広岡仁一」には、古風な面と新しい感覚の両方を感じます。ブログランキング・にほんブログ村へ