朝日新聞連載小説『それから』夏目漱石第70回2015/7/9

 ついに「佐川の令嬢」と会わなければならなくなった。
 この令嬢の容姿が描写されている。

代助はその時、女の腰から下の比較的に細く長いことを発見した。

 スッキリとしたスタイルで、脚が綺麗だということか。

令嬢は黒い鳶色の大きな眼を有していた。

 スタイルの良さにプラスして、透き通るような肌、大きな瞳の顔が華やかだったということだろう。

 大変に美しい容姿の持ち主として描かれている。
 会うことを避けていたわりに、「代助」の観察は細かい。細かく観察しているが、美しさに心を動かされた風はなかった。