朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第24回2015/10/27

 身内の自慢は見苦しい、と言われている。この回を読むと、なるほどと思う。佐伯の叔母は、息子の自慢をしているつもりはないのだろう。だが、息子の学歴、職業など自慢になっている。そして、それは虚しいものにしか聞こえてこない。
 高学歴と、先進的な技術にかかわる職業、それを子どもの教育の目標にする風潮が明治時代に始まっていたのだろう。そして、現代もそれは大きく変わってはいない。
 自分の子どもが高学歴であり、先進的な分野に就職しても、それがもたらすものは、明治時代も現代も変わりないと思う。