朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第26回2015/10/29

 明治時代のことをずいぶんと身近に感じるようになった。時代ばかりではなくて、夏目漱石を身近に感じるということなのかもしれない。
 医者にかかる際の感覚や、思うことが、主人公と同じだなあと思う。

 中央集権の国家体制を整備する、産業を盛んにして経済発展を最重点にする、西欧諸国に学び西欧に追いつこうとする、これらは、大正と昭和という時代を経ても、大筋は変化していないようだ。
 そして、このような政治経済の発展の仕方は、庶民の生活にそれまでの時代とは異なる影響を及ぼしているのだろう。

 ただ、おもしろいことに文章表現には、時代の違いを感じる。