朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第27回2015/10/30

 小六のことはどうもうまくいきそうもない。叔母と安之助は、これ以上小六の面倒をみようという気がないのだろう。そこには、亡くなった叔父が小六のための学資をも使い込んだことへの反省はちっとも感じられない。
 叔母と違って、宗助と御米の夫婦は、小六のことを助けたいと思っているが、こちらの方は気持ちはあるが、金がない。

 新しい雑誌にも、『論語』にもちっとも感心しない宗助がおもしろい。