朝日新聞連載小説『門』夏目漱石第42回2015/11/25

 やはりこの作者の力は、とてつもない。
 泥棒がきっかけになることは少ないが、縁の遠かった隣人とふとしたことから何回か話すようになることは、現代の日常生活でも体験する。そして、その際の夫婦の会話はまさにこの通りのようになる。
 日常での家族の会話にしても、小事件がきっかけの近所づきあいにしても、ここまで描くことができるとは驚きだ。