朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第321回2016/2/25

 若者は、輝かしい可能性を持っているボクサーだった。だが、その才能と可能性を摘み取られた事情がありそうだ。

 広岡が感じていた、自分を見ているようなという感覚は当たっていた。
 この若者に対して、広岡たち四人の出番がありそうだ。真拳ジムと現会長の令子も絡んでくるのではないか。