朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第322回2016/2/26

「それも、はよかった」

 星は言葉のニュアンスにも鋭さを見せる。

「ぼんやりしないで皿を並べろ!」
 
 藤原は、荒っぽい言葉で、若者への好感を見せている。

若い声があるというだけで

 広岡がこう感じるのは、この家にとって、若い二人の存在がプラスになるということだろう。