朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第346回2016/3/21

 サブタイトルの「庭のリング」と、佐瀬が庭に野菜を作らず、地面をならしていることから、チャンプの家で翔吾へのボクシングのトレーニングが始まりそうだ。
 
翔吾が着替えるのを待っているあいだ、四人はなんとなく言葉少なになってしまった。

 四人が翔吾のトレーニングのことを、話題にしていなかったように思える。それは、ボクシングのトレーニングを自分たちがやることについては、四人に考え方の違いがあるのではないかとも思える。
 また、四人が真田会長からたたき込まれたことは、ランニングともうひとつあったはずだ。
 だから、もしボクシングのトレーニングが始まるにしても、それはかなり風変わりなものになりそうな気がする。