朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第378回2016/4/23

「一回目はレシピを見ながら作る。二回目はわからないところだけ見て作る。三回目はできるだけレシピを見ないで作る。四回目は記憶のままに好きなように作る。それで、その料理はその人のものになる。」

 これは、料理のことだけを言っているのではないな。
 わざわざ翔吾をキッチンへ呼んだのだし。