夏目漱石『吾輩は猫である』第17回朝日新聞連載小説2016/4/27

女性の影響というものは実に莫大なものだ。

 「吾輩」の考えだ。これは、漱石自身の思考でもあると思う。
 餅の苦しみの中で、次々に人生の真理を発見する様が、面白おかしく描かれている。これも、漱石の思考の一端であろう。
 人生の苦しみの中から、日常の大切さを感じ取っているのが、『門』だと思う。一人の女性への愛を貫くために、今までの安心な生活を捨てて、苦しみに自ら飛び込むのが『それから』だと思う。この二作品は、苦しみの中から新たに生きようとする主人公が描かれていると感じる。