朝日新聞連載小説『春に散る』沢木耕太郎第384回2016/4/29

「そんなのが、簡単に見られるのか

 藤原の言葉は、私にも当てはまる。
 パソコンは使うが、スマホを持つ気になれない。ネット検索はするが、ユーチューブの便利さが分からない。SNSには拒否反応がある。
 世代の特徴なのか?新しい物を取り入れるのに、時間がかかるのは間違いない。ゆっくりではあるが、まだ新しい物の便利さは手に入れたい気持ちだけが強い。
 遅れながら世の中の流れに追従するのを、いっそのことやめた方がカッコイイとも思うが、まだそこまでの踏ん切りもつかない。


「こいつの足なら、翔吾は打たれない」

 山越との試合では、翔吾は負けないということだろう。負けないで試合を終える戦法もあるだろうし、さらに確実に勝つ戦法をあるのだろう。星が何か言いそうな予感がする。